「よし、これから新しいことを学ぼう!」と考え、ウェブサイトで情報収集をしている人は少なくありません。
このように考える人は、新しいことを学んでスキルアップをすることで、給料アップや就職転職を狙っていることが多いです。
しかし、スキルアップが給料アップや就職転職の成功に直結しないことがあります。
それは、そのスキルアップをしても「続かない」、「転職就職に活かせない」、「実績にできない」という3つの理由があるからです。
そこで、スキルアップが給料や転職就職に結びつかない理由について紹介していきます。
目次
スキルアップをしても給料や転職に結びつかない3つの理由
これから新しいことを学んで、スキルアップを考えている人は少なくありません。
しかし、スキルアップで給料や就職・転職に結びつけるのは簡単ではありません。
その理由は、スキルアップをしても「続かない」、「転職就職に活かせない」、「実績にできない」の3つの理由があるからです。
以下で、この3つについて詳しく解説していきます。
理由1|スキルアップの努力が続かない
最初の理由として、スキルアップのための勉強が続かないことがあります。
なぜなら、新しいことを学び習得していくためには、時間がかかるからです。
例えば、私は英語学習をしていたことがあります。TOEIC600点台からTOEICを100点近くスコアアップをしました。
これには半年かかりました。
また、仕事で使える英語を習得するために英語塾に通った経験もあります。
そのときは、仕事で全くつかえない状態から、英語でプレゼンできるようになるまでに1年半かかりました。
もちろん、この期間は毎日何時間も勉強をしていました。
英語のスキルアップは、書店やウェブの教材もそろっているので、比較的情報を集めるのは簡単です。
ただ、実際にスキルアップをするとなると、時間がかかってしまいます。
そもそもスキルアップに必要な時間が必要な上に、家庭や仕事で忙しいと継続するのは簡単ではありません。
そのため、スキルアップのための勉強が続かなくなってしまうのです。
理由2|習得したスキルが転職就職に活かせない
スキルアップだからといって、自分の興味にあるスキルを習得しようとすると、転職や就職で活かせないことがあります。
なぜなら、仕事に役立つスキルとそうではないスキルがあるからです。
例えば、英語は仕事に直結するスキルです。実際、多くの企業が「TOEIC○○点が望ましい」と仕事の募集要項に記載してあります。
しかし、字をうまく書けるようになるスキルはどうでしょうか。
残念ながら、字をうまく書けるようになったからと言って、企業が欲しがりません。
字をうまく書けることが、企業の売り上げに直結しないからです。
自分で書道塾を経営するなら話は別かもしれませんが、そもそも字を上手に書けない人が書道塾など経営することはまずありえません。
このように、これから学ぼうとしているスキルが誰かに求められるものでないと、習得したスキルが自己満足に終わってしまいます。
自分の情熱だけで習得するスキルを選んでしまうと、給料や就職・転職に結びつけるのが難しくなってしまうのです。
理由3|実績にできない
企業に求められるスキルであっても、給料や就職・転職に結びつけるのが難しいスキルがあります。
それは、自分の実績として見せることが難しい場合です。
なぜなら、スキルは実務を経験して始めて評価されるからです。
例えば、ファイナンシャルプランナーなどのスキルもあります。このスキルは、お金を扱っている職種の人が習得すると効果を発揮する場合があります。
それは、そのスキルを活かして自分の仕事で試すことができるからです。
スキルを習得し、実践する場があるのです。
しかし、お金に興味があるからと言って、専門外からファイナンシャルプランナーを習得するとどうでしょうか。
残念ながら実践の機会がないと、どれだけスキルを習得しても実績を残すのは難しいです。
ただ、人が求めているのは実績です。「医師免許証を持っている人」と「外科手術の実績300例以上の人」であれば、後者の人の方が安心感があります。
これは、人がスキルより実績を評価するからです
結局、自分の実績として見せることが難しいため、転職就職ではスキル欄や資格欄に記載することしかできません。
実績を残せるようなスキルを身に着けないと、給料アップや就職転職につなげるのは難しいのです。
自分の努力は2,3年後に報われる
ここまで、スキルアップを考えても給料や就職・転職に結びつけるのは簡単ではないことをお伝えしてきました。
ただ、さらに覚えておいてほしいことがあります。
それは、スキルアップのような努力が給料や転職のような形になって戻ってくるのは2,3年かかるということです。
噂、信頼→評価→給料(年収)→昇格の順番で上がっていく
その理由は、噂、信頼→評価→給料(年収)→昇格の順番で上がっていくからです。
企業内で出世する場合は、上記の順番なのです。
これはプロスポーツ選手で考えてみると分かりやすいです。
例えばある弱小チームで、ホームランを量産する選手がいたとします。
すぐに、その選手は噂になります。「ホームランを量産している選手がいる」と。
同時に、チーム内から信頼を勝ち得ていきます。「あいつが何とかしてくれる」といったように。
この状況が続けば、評価が上がっていきます。分かりやすいのは、外に見える数字です。
実際、プロスポーツ選手でホームラン数が20本を超えれば、確実に評価されます。
そうなれば、次年度の給料は確実に上がります。
これが数年続けば、昇格してさらに上位のチームに引き抜かれることもあります。
このように、噂、信頼→評価→給料(年収)→昇格の順番で上がっていくのです。
下積みというスキルアップの期間が必要
ただ、周囲で噂になったりチーム内で信頼をされたりするようになるには、スキルアップという下積みの期間があります。
それこそ、輝かしい実績を築き上げる数年前から地道にトレーニングをしてきているのです。
例えば、私が英語で仕事ができるようになるまでに1年半かかりました。TOEICの勉強の期間と合わせると、2年以上です。
私は英語のセンスがなかったので、勉強だけで2年以上かかってしまいました。
実際、私の英語の努力が評価につながるまでにおよそ3年はかかっています。
つまり、スキルアップのような努力が給料や転職のような形になって戻ってきたのは3年必要だったのです。
スキルアップのために考えてほしいこと
私があなたにお伝えしたいのは、新しいことを身に着けるならなんとなく決めないことです。
特に、以下の3つは必ず押さえてほしいと思っています。
・コンプレックスで選ばない。強みで選ぶ
・試すことができる場があることを選ぶ
時間がかかっても楽しめることを選ぶ
新しいスキルとして、時間がかかっても楽しめることを選ぶのは忘れないでほしいです。
なぜなら、時間がかかるからです。それこそ、本気でスキルと呼べるものを習得するには年単位で時間がかかります。
例えば、私は英語学習だけで2年かかりました。仕事で使えるようになるには3年以上かかっています。
ちなみに、私は中学、高校、大学、大学院と英語を学んできました。つまり、学校教育に加えて3年かかっています。
とにかく長い年月とお金をかけて学びました。実は途中で何度か辞めようと思ったことがあります。
しかしそれでも続けることができたのは、英語を文法にあてはめて作るのが楽しかったからです。
英語を上手に言えたときの快感があったのです。もちろん、同じくらい失敗をして、めちゃくちゃな英語を話したこともあります。
それでも、うまく言えたときの楽しさがあったので、続けることができたのです。
ただ、これが苦痛しかなかったらここまで続けることはできなかったはずです。
結局、私は英語というスキルを身に着けるのを楽しんでいたから続けることができたのです。
だからこそ、楽しめることをスキルアップの候補に選んでほしいと思うのです。
コンプレックスで選ばない。強みで選ぶ
これから学ぶスキルをコンプレックスで選ばないことは大切です。それよりも強みで選ぶのです。
なぜなら、強みを伸ばす方が簡単だからです。
それこそ、仕事で得意だと言われることやこれまでの人生ですごいといわれたことに関してスキルを伸ばす方が生産的です。
ここについては、こちらの記事で詳しく書いています。
合わせて読んでみてください。
試すことができる場があることを選ぶ
私は事務情報系のスキルとしてエクセルマクロを習得しました
私はこのスキルを知識ゼロの状態から1年弱で使いこなせるレベルになりました。
しかし、習得に1年以上かかる人は多いです。
なぜ、私が比較的早く習得することができたのかというと、現場で実践する環境があったからです。
実務で試して、分からないことを調べてまた試してを繰り返したのです。
「家で勉強して終わり!」ではなく、仕事でもっとうまく使いこなせるようになりたいと思い続けることができたることができたのです。
ただ、これを自宅で勉強するだけにしていたら、ここまで早く習得することはできなかったはずです。
試すことができる場所があるのは、それくらい大きなことです。
まとめ
ここまでスキルアップがすぐに給料や転職に結びつかない3つの理由と対策を述べてきました。
私はスキルアップを考えることは素晴らしいことだと思っています。
しかし、とりあえず興味があるものをスキルアップの対象にしてしまうと失敗してしまうことは少なくありません。
その理由は、すでに述べたように以下の3つの理由があるからです。
「転職就職に活かせない」
「実績にできない」
せっかくスキルアップを目指すのですから、確実にそのスキルをモノにしてほしいと思っています。
だからこそ、特に、以下の3つは必ず押さえてほしいと思っています。
・コンプレックスで選ばない。強みで選ぶ
・試すことができる場があることを選ぶ
ぜひ参考にしてみてください。