マクロVBAができるようになる人とできない人には特徴があります。これを理解して、できる人の考え方を取り入れていけば、少しずつできるようになっていきます。
たとえば、マクロVBAができない人の特徴として「セミナーに出たけど、よく理解できなかった」「本を買ったけど、内容が難しい」という人がいます。
ただ、まず考えてほしいのは、「同じ講師や同じ書籍から学んでいるのに結果が出る人と出ない人がいるのはなぜか?」ということです。
残念ながら、教材を買ったりセミナーに参加したりしても、そこから継続して学習しなければマクロが書けるようにはなりません。
つまり、「教材が悪い」、「時間がない」、「自分には向かない」と言っている人は努力や行動なしで、スキルが身につくと考えているのです。これではマクロができるようにはなりません。
たしかに、わかりづらい教え方をしている場合は問題です。しかし、現在では誰でも無料で情報を手に入れることができます。時間はかかりますが、その気になれば自力で習得することもできるはずです。
実際、私はこれらの教材から学んで仕事で使えるようになりました。今でもウェブや本の情報を活用して、企業の仕事効率化をサポートしています。
この経験を通じていえるのは、「目標を達成したいなら、努力は必要」ということです。教材やセミナーで学んだことを仕事で実践していないなら、その目標を達成することはできません。
そして、この実践の有無こそがマクロができる人とできない人の違いです。
目次
なぜ簡単にマクロができるようになると思うのか?
マクロVBAが「できるようになる人」と「できないままでいる人」の違いは、実践するかどうかです。言い換えると、本やセミナーで学んだことを使って、仕事で試すかどうかです。
たとえば、あなたが受験で難関大学を狙うとします。当然ですが、偏差値が低い人が東大や慶応といった難関大学に合格するには、相当の努力が必要です。その人のすべての時間を勉強に費やしても1年は学習が必要です。それでも合格できる確証はありません。
このように、何か目標を達成したいなら、達成までにそれ相応の時間と努力が必要です。
では、仮に偏差値40の人が「1年後に東大や慶応に合格したい」と考えるとします。この人がセミナーに一日参加したり、本を一冊読んだりして、「教材が悪い」、「時間がない」、「自分には向かない」と感じたとします。
おそらく、多くの人はこう思うはずです。「本気で勉強しているの?」と。
これは、マクロVBAを習得できない人も同じです。マクロができるようにならない人は、セミナーに一日参加したり、本を一冊読んだりして、「教材が悪い」、「時間がない」、「自分には向かない」と決めつけるのです。
自分で実践していないのに、スキルが上達するわけがありません。受験で合格できるようになるのと同じように、マクロVBAがスラスラ書けるようになるためには、教材を勉強しながら「実践」が必要になります。
受験では努力が必要なことがわかっているのに、なぜか多くの人はセミナーや本を一回学べば、すぐにできるようになると勘違いします。しかし、努力せずにスキルが身につくのはありえません。
本当に「教材が悪い」、「時間がない」、「自分には向かない」のか?
「教材が悪い」、「時間がない」、「自分には向かない」と考える人で、マクロを習得できた人はいません。なぜなら、この考えをもっている人は習得できない理由を探しているだけだからです。
もちろん、正当な批判なら問題ありません。正当な批判とは、良い部分と悪い部分を伝えることで、「教材の情報の一部が古いので、最新に変えるとよくなる」といいます。
しかし、ただ批判する人は自分を守るために批判しようとします。例えば、「この人の教材はダメ」ということで、自分が習得できないことを教材作成者の力量不足のせいにしているのです。
そもそも、マクロを習得できる人は批判する必要がありません。批判するヒマがあるなら、自分で調べて解決する方法を考えます。逆に、マクロができないからこそ、批判して責任を押し付けるのです。
マクロができるようになるには
マクロ学習を始める場合、いろいろな方法があります。私は最初に本やウェブで調べ、そこからさまざまなセミナーに参加していきました。中には、セミナーや通信講座から始める人もいます。
しかし、何から始めようとも知っておいてほしいことが一つあります。それは、マクロができるようになるには実践が必要ということです。
多くの人は、ゼロからマクロを学ぶ
私は全くのゼロからマクロを学習しました。学生時代は理系でしたが生物系だったため、マクロのようなプログラミングは門外漢でした。また、マクロを学ぶ人の中には文系出身者も多いのが現実です。
このように、誰もが好条件からスタートできるワケではありません。それぞれが何かしらのハンディキャップをもっています。しかし、それでもマクロを習得できる人はできるし、できない人はできません。
結局、「私は未経験だから」、「私には合わない」と言っているようでは、まだまだ他人のせいにしているワケです。マクロができるようになるのはその人自身の問題です。
量稽古をする時期がある
マクロに限らず、スキルを習得する人は、どこかのタイミングで量をこなします。たとえば、私はマクロの習得を開始してから半年近くは、ひたすらプログラミングを行っていました。
実際、ゴールデンウィークや正月休みに、家にこもって1日5,6時間近くプログラムを書き続けました。
また、マクロを習得した人に聞くと、「毎日通勤時間中に動画でマクロの学習をした」「会社で働いている時間を使って何時間もマクロを書いた」と教えてくれます。
このように、マクロをできるようになった人はどこかのタイミングで量稽古をしています。
たしかに、ウェブや本だけで学習していると、量稽古が必要なことに気づきにくいのは無理もありません。なぜなら、本やウェブのプログラムをコピペすれば、すぐに使えるからです。
しかし、実際は解説されているプログラムが何百、何千時間もの努力の上に作られています。
こういった真実に目を向けず、「自分がマクロをできるようにならないのは、他人や環境のせい」と考えるのでは、マクロが書けるようになることはないでしょう。
教材を見る目も必要
ここまでお伝えしたことを見れば、マクロができるようになるには、「継続的に実践をする必要がある」とわかるはずです。そして、これを踏まればどのような教材を選べばいいか分かるようになります。
それは、あなたの実践を継続的にサポートしてくれる教材です。その条件の1つは、継続的に質問できることです。
自学をしていると、どうしてもわからないことが出てきます。そのヒントをもらったり、解決策を教えてもらったりすれば、エラーに苦しまずに自学を継続できます。
その逆で、単発のセミナーや本はイイ教材とは言えません。質問ができないからです。どうしても単発のセミナーだけでなんとかするという意気込みがない場合を除いて、質問ができない教材は失敗するでしょう。
他にも、マクロができるようになりたい人に適切な教材選びの基準があります。それは、こちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてください。
繰り返しお伝えしますが、マクロができる人とできない人の違いは「継続的な実践の有無」です。「教材が悪い」、「時間がない」、「自分には向かない」はすべて本当の原因ではありません。
また、マクロができるようになる人は、継続的な学習の必要性を理解し、それを助けてくれるような教材を選びます。実際、私も未経験の状態からマクロができるようになりました。
このような正しい努力を続ければ、誰でもマクロを習得することができます。逆に、継続的な実践を考慮せず、一日でマクロを習得できると考えている人は、いつまでたってもマクロができるようにはならないでしょう。