エクセルマクロVBAのセミナーや講座に参加した人を見ていると、セミナー参加後に成果を出す人と出せない人がいることが分かります。
どちらもマクロ初心者であり、同じセミナー内容を学んでいます。それでも、このような違いが出るのはなぜでしょうか?
実は、セミナーや講座にただ参加するだけではマクロを書けるようになりません。
大切なのは、マクロのセミナーに参加する前の準備や参加後の行動です。
この記事では、エクセルマクロVBAのセミナーや講座に参加して成果を出す人と出せない人の差からセミナーの参加効果を最大化するための活用法についてお伝えします。
目次
セミナーや講座の参加者で成果が出せない人のパターンの違い
マクロのセミナーや講座に参加している人をみると、面白いことが分かります。
それは、参加者の行動を見ているとマクロで成果を出せるかどうかが分かることです。
たとえば、セミナーに参加してマクロで成果を出せる人と出せない人は以下のようなパターンの違いがあります。
マクロが使えるようになり、成果を出せる人 | マクロが使えるようにならず、成果を出せない人 | |
行動 | 分かっていないことを質問できるようにしておく | 準備なしでセミナーに出る |
考え | 自分に必要な部分は何だろうか? | セミナーに一日出ればマクロができるようになるはず |
大切にしていること | 仕事でどうやって活用しようか? | セミナーや講座の内容をすべて理解しようとする |
以下では、セミナー参加者で成果が出せない人のパターンに焦点をあてて解説します。
パターン1|セミナーや講座に準備しない
エクセルマクロVBAのセミナーは、1日や2日で開催するものが多いです。
そのため、短い時間で大量のノウハウを詰め込むます。ただ覚える量が多いため、マクロ初心者が1日や2日ですべての知識を身につけるのは難しいのが現実です。
たとえば、英単語を覚えるとき2日で100コ覚えるのは簡単ではありません。
実は、マクロのセミナーも英単語を1日で大量に覚えるような形式のものが少なくありません。
したがって、セミナーや講座に参加する前に準備をしておくかどうかでセミナーや講座での理解が大きく変化します。
覚えるのが苦手だったりITが不得意だったりする人は、事前に準備をしておかないと講師の話についていけなくなる場合があります。
パターン2|一日詰め込めばなんとかなる
エクセルマクロVBAのセミナーに参加して、次の日からマクロを書いて何十時間も仕事を効率化できることはほぼありません。
なぜなら、仕事をマクロ化するためには、ある程度のマクロの知識が必要だからです。
実際、私がマクロを学んでから仕事で使えるようになったのは1~2ヶ月後でした。そのときは、3時間弱の仕事を効率化しました。
もしあなたがマクロ初心者で、「セミナーに1日参加して知識を詰め込めば、マクロが書けるようになる」と考えているなら、考えを見直したほうがいいでしょう。
ただ会社でマクロを触ったことがあり、自動記録などの機能を使ったことがある人なら、すぐに結果が出せるかもしれません。
いずれにせよ、一日セミナーに参加して自由自在にマクロが書けることを期待するのはオススメしません。
パターン3|セミナーや講座の内容をすべて理解しようとする
エクセルマクロのセミナーでは、新しいことを学ぶことが多いです。
そのため、セミナーや講座の内容を理解しようとノートやパソコンに必死でメモする人がいます。
しかし、必死でメモする人に限ってマクロが書けるようになりません。なぜなら、メモを書く事に必死になってしまい大切な内容を聞損なうからです。
たとえば、学校の授業でもテストに出る内容に関しては、先生が「ここは重要です」と伝えてくれます。
要領のいい生徒は、その部分だけを重点的に学びます。しかし、メモすることに集中していると先生の言葉が耳に入ってこないのです。
覚えておいてほしいのは、エクセルマクロのセミナーはすべてが重要ではありません。重要な部分とそうでない部分があります。
重要な部分は確実に押さえて、わからない部分を講師に質問すれば問題ありません。
せっかくの参加するからといって、セミナーの内容をすべて理解しようとすると失敗します。
ここまで、セミナー参加者で成果が出せる人と出せない人のパターンを紹介しました。
それでは、どうすればエクセルマクロVBAのセミナーや講座でマクロを習得できるようになるのでしょうか。
セミナーや講座を最大限活用する方法
エクセルマクロVBAのセミナーや講座に参加して、確実にマクロを習得するには押さえておきたいポイントがあります。
これを知っておくだけで、セミナーや講座の費用対効果がグッと上がります。
もしあなたがエクセルマクロのセミナーや講座に参加するなら、参加前にぜひ読んでおいてください。
活用法1|セミナーや講座に本当にいく段階かどうかを考える
まず取り組むべきは、自分がセミナーに行くべき段階かどうかを考えることです。そのため、セミナーや講座に参加する前に、「セミナーを受けた後に行動をしたいと思うか? やる気はあるか?」と一度考えてみてください。
なぜなら、やる気がないとセミナーに参加しても高い効果が得られないからです。
たとえば、目標を達成するための情報が得られそうだったり、講師にゼッタイに聞いてみたいことがあったりするのであれば、参加してもいいでしょう。
逆に、「とりあえず受講したらマクロができるようになるかも」と考えているのであれば、セミナーに参加しないことをオススメします。
実際、やる気がイマイチな状態でセミナーを受講しても効果はなく「いいことを聞いたな。」で終わってしまいます。
残念ながら、セミナーでマクロの知識・技術を学んだだけでは、仕事で使えるようにはなりません。学んだことを実践する必要があります。
そして、セミナーや講座参加後に行動するかどうかは、やる気や情熱次第です。
もし「お金は払えば、スキルを習得できるのでは?」と考えている状態は、「高い月謝の英会話スクールにいけば、英語が話せるようになるのでは?」という同じ状態です。
ぜひセミナーや講座に参加する前に、「セミナーの受講のあとに、目標に向かって行動したいか? やりたいと思っているか?」と考えてみてください。
活用法2|セミナーや講座には予習して挑む
マクロ初心者がエクセルVBAのセミナーに初めて参加する場合、授業についていくのが大変です。
なぜなら、プログラミングという新しいことを学ぶからです。実際、私も理系でしたがプログラミング未経験だったので、最初はついていくのがやっとでした。
たとえ理系でもマクロ初心者の場合、習得に苦労することもあるのです。
そこで、セミナー参加前にマクロの予習をすることをオススメします。もしあなたが参加するセミナーに課題があるなら、その課題を予習として勉強してからセミナーに参加するといいでしょう。
しかし予習課題がない場合は、ですので、まずは、こちらのマクロの無料オンライン講座を受けてみることをオススメします。
無料ですが、初心者がマクロを理解し自動記録を使えるようになるまでを学ぶことができます。
自動記録とはマクロの機能の一つで、これだけでも30分~1時間の業務効率化もできます。
マクロの自動記録については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
マクロの自動記録まで理解すれば、マクロのセミナーに参加しても十分に理解できるようになるはずです。
活用法3|セミナーや講座参加後に自学して質問できる環境を選ぶ
エクセルマクロVBAを使えるようになるには、セミナーや講座に参加した後に自学することが重要です。
なぜなら、マクロを仕事で使えるようになるには、どれだけ効率良く学んでも1,2ヶ月かかるからです。
たとえば、英語を学んでもすぐには使えるようにはなりません。英語の勉強を習慣化して自学することでようやく使えるようになります。
これはマクロも同じです。セミナーや講座に数日参加してできるようになるものではありません。
したがって、エクセルマクロVBAのセミナーに参加するなら、セミナー参加後に自学して質問できる環境を作るようにしましょう。
もし、講師がセミナーや講座後の自学が重要であることを理解しているなら、必ずセミナー後のフォローをしてくれます。
ですので、セミナーや講座のサポートとして
[1] マクロの理解度チェックの練習問題
[2] 質問可能(メールや電話相談)
[3] フォローアップの追加講座
のようなあなたの自学をサポートしてくれる講座を選ぶといいでしょう。
上述した3つのサポートのすべてがそろっているセミナーはなかなかありません。ただ少なくとも1つか2つのサポートがついているセミナーを選ぶほうがあなたの結果につながります。
活用法4|どんな仕事で使いたいかイメージしておく
マクロのセミナーには、「○○の仕事を効率化したい」とイメージした状態で参加すると、学びの効果が高まります。
なぜなら、ゴールから逆算してマクロの内容を学ぶことができるからです。
たとえば料理を作るとき、何も考えずに調理を始める人はいないはずです。カレーやハンバーグといった料理をイメージして食材を買ったり調理をしたりするでしょう。
これは、作りたい料理というゴールがあるから迷うことなく料理を始めることができるのです。
マクロも同じで、「○○の仕事を効率化したい」というゴールが明確であれば、何を重点的に学べばいいか分かります。
もしあなた自身がわからなくても、講師に質問することで、ゴールに近づく手段を教えてくれます。
一方でゴールが不明確だと、とりあえず知識を詰め込もうとしてしまいます。そうすると、覚えることが増えてしまい、セミナーや講座での効果が減ってしまいます。
もしイメージがわかないなら、こちらの記事でマクロで出来ることを紹介しています。あわせて読んでみてください。
これからエクセルマクロVBAのセミナーや講座に参加しようと考えているなら
これまでお伝えしてきたように、何の準備もなしにセミナーや講座を試すのはおすすめしません。なぜなら、セミナーは知識の詰めこみになるからです。
そのため事前にマクロについて理解し、何をしたいか明確にしておくことが大切です。欲を言えば、セミナー後の勉強まで考えておくと、セミナーや講座を最大限に活用できるはずです。
具体的な事前準備としては、こちらの無料オンライン講座を試してみるといいでしょう。
ただし、この無料セミナーでエクセルマクロがバリバリ書けるようになるわけではありません。
それでも、初心者がマクロを理解しこれから学習を始める最初の橋渡しにはちょうどいい教材です。ぜひ、セミナーや講座に参加する3日前までにはご覧になってください。
セミナーや講座は安くはありません。安価なもので1万で、高いもので5万以上します。
せっかくお金を払って学ぶのですから、できる限り多くのことを吸収できるように工夫することをオススメします。