タッチタイピングの練習をしてみると、指が思うように動かないことがあります。
そのせいで、タッチタイピング習得を諦めてしまう人は少なくありません。
実際、私もタイピング練習を始めたころは小指や薬指が思うように動かず、苦労したことを覚えています。
しかしタイピング練習を続けるうちにコツをつかみ、指が思うように動くようになっていきました。
そこでタイピングで指が思うように動かない人が、指が思い通りに動かせるようになるための対処法をお伝えしてきます。
目次
タイピングで指が動かないときの3つの対処法
タイピング練習をしていると、どうしても指が思うように動かない状況に陥ってしまいます。
そのような状況に陥ったときの3つの対処法について紹介します。
対処法1|指だけでタイピングをしようとしない
対処法2|指のストレッチより手首のスナップを意識する
対処法3|タイピング練習を継続する
以下で一つずつ解説していきます。
対処法1|指だけでタイピングをしようとしない
タイピングと聞くと、初心者ほど指だけでなんとかしようとします。
しかし、タイピングはそもそも指だけで行うものではありません。タイピングが上手い人ほど腕や肩などの身体全体を使ってタイピングするのです。
これはピアノの演奏を考えてみると分かりやすいです。ピアノの演奏は、指だけで行うものではありません。
例えば、ピアノは腕や肩などの身体全部を使って演奏を行います。
このように指だけを使っているように見えるものほど、それ以外の部位の動かし方が重要なことは少なくないのです。
実際、タイピングが速い人に話を聞いてみると、指よりむしろ「腕の動かし方・身体の姿勢が大切だ」と伝える人は多いです。
例えば、タイピングのプロである達人養成塾の小川さんは「腕の動かし方の重要性」をお話されています。
以下で、小川さんのタイピング動画を載せていますので、一度見てみることをお勧めします。
対処法2|指のストレッチより手首のスナップを意識する
タイピングで小指が思うように動かないことはよくあります。
例えば、Enterキーは小指でタイプするのが基本です。しかし小指でEnterキーを押すために、指を伸ばす必要があります。
そのせいで指がつりそうなってしまったり、指が硬くて伸びなかったりするのです。
そこで、多くの人は指のストレッチを行って対処しようとします。しかし、ストレッチをしてもあまり効果hありません。
なぜなら、手首のスナップを使っていないことが原因だからです。
実際、手首は以下の画像のように内側に曲げたり外側に曲げたりすれば、キーボードの大半をカバーできます。
上記の通り手首のスナップを活用すれば、キーボードを多くをカバーできるのです。
しかし、タイピングが苦手な人ほど、手首のスナップを使わず指を伸ばすことでなんとかしようとしがちです。
対処法3|タイピング練習を継続する
タイピング練習が足りないうちは、指が動かないという違和感を感じてしまいます。
なぜなら、慣れないことをしようとしているからです。
例えば自転車に乗れるようになるまでは、自転車でバランスをとるのは難しく感じます。
それは、自転車を乗るときの体のバランス感覚が身体に染み込むまでには時間がかかるからです。
残念ながら自転車に乗るときのバランス感覚を身体で覚えるまで、その違和感は取れません。
ただ一度乗れるようになると、自転車に乗れなかったときが嘘のように簡単に乗りこなせるようになります。
これはタイピングも同じです。タイピング練習に慣れないうちは、タイピングの指の動きに違和感が感じてしまいます。
しかし一度タイピングができるようになると、指が動かなかったというのが嘘のようにタイピングができるようになります。
ただこちらの記事でもお伝えしていますが、タイピングは1日でマスターできるものではありません。
ブラインドタッチできないのはイヤ!タイピングができる人になった体験談
タイピング練習をして数日では、指が動かないのは誰もが経験することです。
実際、タイピングができるようになった人も、「指がなかなか動かなかった」と体験談を語っています。
つまり「指が動かない」で悩んでいるうちは、シンプルに練習不足なので継続的に練習するのが大切です。
指の使い方が良くない? タイピングがホームポジションずれるときの矯正法
タイピングに慣れていない人が指の使い方で悩んでしまうことの一つに、ホームポジションに置くべき指がずれることがあります。
ホームポジションとは、キーボードに指を置く位置のお手本を指します。
そして、キーボード上でタイプすべき指の理想は以下のように設定されています。
しかし、タイピングして文章を作成していると、上記で指定された指でタイピングできないことがあります。
このような悩みを持っている人にお伝えしたいことが以下の2つです。
矯正法1|タイピング練習は完璧にこなす
矯正法2|仕事で文章を書くときは、間違えた指でタイプすることにナーバスにならない
以下で一つずつ説明していきます。
矯正法1|タイピング練習は完璧にこなす
タイピング練習をするときは、ホームポジションで指定された指で完璧にタイピングするのが大切です。
なぜなら自己流のタイピングを見直し、速くタイプできる型を身につけるのが重要だからです。
例えば、初心者が野球でバッティング練習をするとき、バッティングフォームを意識することが大切です。
フォーム(型)を改善することで、遠くに打てるようになるのです。
これは、タイピング練習も同じです。タイピング練習の目的は、スピードが出ない自己流のタイピングを修正することにあります。
そして、速くタイピングできる理想の型を身体で覚えていくのです。
このように、タイピング練習は理想の型を完璧に覚えることが大切です。
矯正法2|仕事で文章を書くときは、間違えた指でタイプすることにナーバスにならない
一方で、仕事で文章を書くときは、ホームポジション通りに完璧なタイピングができなくても問題ありません。
なぜなら、仕事では早くタイピングを行うことが大切だからです。
例えば、タイピング練習を始めたばかりだと、ホームポジション通りにタイピングするのは簡単ではありません。
そのためホームポジション通りにタイプしようとすると、タイピングの速度が上がりません。
そのせいで、仕事が遅くなってしまう危険があります。それでは本末転倒です。
そもそもタイピングは仕事を速く進めるためのものです。したがって、仕事では間違えた指でタイプすることに神経質になる必要はないのです。
仕事で文章を書くときは、間違えがちな指をメモしておく
ただ仕事で文章を書いているときに、間違えた指でタイプすることに気づくことは大切です。
なぜなら、ホームポジションからよくずれる指がどれかを理解しておくことで、どこを重点的に改善すればいいか分かるからです。
例えば、「;」は右手小指でタイピングするのが理想ですが、中指でタイプしてしまうとします。
これに気づくことができれば、「;」を右手小指でタイプする練習を重点的に行えばいいことが分かります。
このように仕事で文章を書いているときは、どこでどのように間違えたのかをメモするのが大切です。
自分に合った指を優先してもよい
練習を継続していると、どうしてもホームポジション通りにタイプできないキーが出てきます。
なぜなら、その人の指の長さや可動領域は変わらないからです。
例えば、私は「Backspace」は右手薬指でタイプしています。しかし本来、「Backspace」は右手小指でタイプすべきキーです。
ただ、私は人に比べて薬指が長いので、右手小指より右手薬指でタイプする方が効率的だったのです。
このようにその人の指の長さや可動領域によっては、自分に合った指を優先しても問題ありません。
1ヶ月はホームポジション通りに練習すること
ただし、自分に合った指を選択するのは最低1ヶ月はホームポジション通りに練習してから判断しましょう。
なぜなら、数日練習したくらいでは、「自分に合った指を優先すべき」か「ホームポジション通りの指を優先すべき」かの判断がつかないからです。
単純にタイピングに慣れていないという理由で、「自分に合った指を優先すべき」となるのは自己流となんら変わりません。
この線引きを正しく行えるようになる目安として、1ヶ月間ホームポジション通りに練習することです。
ここまで練習すれば、「自分に合った指を優先すべき」か「ホームポジション通りの指を優先すべき」かの線引きを行うことができるほど実力がついているからです。
しかし、タイピングして文章を作成していると、上記で指定された指でタイピングできないことがあります。
もう一度まとめると、タイピングがホームポジションずれるときの矯正法は以下です。
矯正法1|タイピング練習は完璧にこなす
矯正法2|仕事で文章を書くときは、間違えた指でタイプすることにナーバスにならない
ぜひ実践してみてください。
タイピングが上達しない人のための練習するときのコツ
もしタイピングの練習しても、なかなか上達しない人は以下の記事を読んでみてください。
→ブラインドタッチ習得のコツ12|練習方法やキーボードの使い方
こちらの記事では、以下のコツについて詳しく解説しています。
・練習を継続するためのヒント
・タイピング練習時のポイント
ぜひタイピング練習する人は読んでみてください。
タッチタイピングができる人になるために1ヶ月間練習しよう
ここまでタッチタイピングで指が動かない人のための対処法についてお伝えしてきました。
しかしこの記事を読んだだけでは、タイピングは速くなりません。上達のためには、時間を取ってコツコツ練習する必要があります。
私の場合であれば、1ヶ月間で1日10分の練習を毎日行いタイピング速度が1.6倍になりました。
また、タイピング習得した人にインタビューをさせていただいたとき、毎日15分のタイピング練習をしていたら、「3週間目から指の可動域が広がった」とお話されていました。
このようにコツコツ練習するのがタイピング上達には不可欠なのです。
タッチタイピングを習得した人のインタビューは以下の記事で紹介しています。
→ブラインドタッチできないのはイヤ!タイピングができる人になった体験談
ぜひコツコツとトレーニングをしてタイピングができる人になってほしいと思います。
続かない人は自分でタイピング練習を継続できる環境を作ろう
タッチタイピング習得には1ヶ月間の練習とお伝えしました。しかし、継続が苦手な人も少なくありません。
そのような人はこちらの無料教材で練習してみることをお勧めします。
私やMさんは、有料でパソコンのタイピング速度アップ講座にチャレンジしましたが、こちらの無料教材でも十分に学べます。
ぜひ一人だと継続が難しい人は試してみてほしいと思います。
タイピングは速くなれば、仕事はグッと速くなります。ぜひタイピングを身につけて仕事を速くこなせるようになりましょう。