エクセル内の情報を別ファイルへ転記する作業があります。
たとえばエクセルのデータを月別にシートへ転記する場合です。
このような作業は手入力でも可能ですが、データ数が多かったり更新頻度が高かったりすると、大きな負担になります。
そこでボタン一つでデータを月別にシート作成し転記するマクロを解説します。
・VBAプログラム入りのエクセルをダウンロード可能
またページ下部で、このページで紹介しているVBAプログラムをダウンロードすることもできますので、ぜひお仕事にご活用ください。
目次
- 1 月別にシートを分けてデータを転記するマクロの概要
- 2 類似のVBAプログラム|ファイル別の転記やデータ集約を行うマクロ
- 3 VBA入りのエクセルファイルをダウンロード
- 4 VBA作成前の事前準備
- 5 VBAのプログラムソース解説
- 5.1 プログラム0|変数宣言の指定
- 5.2 プログラム1|プログラム開始
- 5.3 プログラム2|シート設定
- 5.4 プログラム3|ws_dataシートの最終行を取得
- 5.5 プログラム4|ws_dataシートのコピー
- 5.6 プログラム5|ws_data_copyのセルE1に出力
- 5.7 プログラム6|ws_data_copyのE列に年月情報を出力
- 5.8 プログラム7|ws_data_copyをE列を軸に重複削除
- 5.9 プログラム8|重複削除したシートの最終行を取得
- 5.10 プログラム9|重複削除したシートのA列を2行目から最終行まで処理
- 5.11 プログラム10|templateシートをコピーして名前を変更
- 5.12 プログラム11|転記先の行数をn=2で初期化
- 5.13 プログラム12|ws_template_copyへ月別にデータ転記
- 5.14 プログラム13|オブジェクト解放
- 5.15 プログラム14|重複削除シートを削除
- 5.16 プログラム15|プログラム終了
- 6 Excel VBAについて詳しく理解したいなら
- 7 VBAを自分で書けるようになる
月別にシートを分けてデータを転記するマクロの概要
このページでは、シート別にエクセルデータを仕分けする作業マクロを紹介します。
流れは以下のとおりです。
手順2. VBAプログラム実行
以下で詳しく説明します。
手順1. データを準備
マクロを実行する上で、対象となるデータが必要です。今回は上記のようなデータを想定します。
上記のデータを月別にシートを分けて、以下のシートに転記
C列に日付が入力されており、この日付をもとに月別に以下のテンプレートシートに転記を行います。
手順2. VBAプログラム実行
上記のとおり、VBEでプログラム実行を行います。
このページの事例では以下のシートを作成しています。
2021年05月
2021年06月
2021年07月
2021年08月
2021年09月
2021年10月
2021年11月
2021年12月
詳しくはVBAプログラムを解説していますので、そちらでご確認ください。
ボタンにVBAプログラムを登録
このページではボタンを設定していませんが、VBAプログラムをボタンに登録することもできます。
ボタンにVBAプログラムを登録することで、ボタンを押下しプログラムを実行することができます。
ボタンをVBAプログラムを設定したい場合は、以下で動画も交えて設定方法を紹介しているので、そちらをご覧ください。
類似のVBAプログラム|ファイル別の転記やデータ集約を行うマクロ
ここではシート転記のマクロを紹介していますが、このサイトでは他にもマクロを紹介しています。
興味があればぜひご覧ください。
シート別にデータ転記
不要シートを一括削除
ファイル別にデータ転記
ファイルを一括削除
フォルダ内のエクセルファイルのデータを集約
各シートのデータを一つに集約
VBA入りのエクセルファイルをダウンロード
以下で紹介しているVBAプログラムをそのまま使いたい人は、以下のフォームからダウンロードできます。
登録したメールアドレスへ「VBAプログラムが含まれたエクセル」を送信します。
本プログラムの内容をそのまま使用可能です。ぜひお仕事にお役立てください。
なおダウンロードしたエクセルファイルには2つのプログラムが含まれています。
このページで紹介しているのは「Module1」です。「Module2」は不要なシートを一括削除するプログラムです。
Module1:このページで紹介している「月別にシートを分ける」プログラム
Module2:不要なシートを削除するプログラム
このページではModule1のみ説明していますので、ご注意ください。
それでは、以下でプログラムについて詳細を説明します。
VBA作成前の事前準備
ExcelでVBAを使うためにはいくつかの準備が必要です。
具体的には以下です。
上記の2つに関して、以下で説明します。
1. ExcelでVBAを使うための事前準備
Excelで、以下の2つの準備をします。
2. 開発タブを追加
保存ファイルの拡張子変更、Excelの基本設定変更の2つです。
2つともで難しい作業はなく、それぞれ1分もあれば設定変更可能です。
上記に関しては、以下の記事で解説をしています。
もしVBAを使うための準備段階に不安がある人は上記をご覧ください。
この内容は以下の動画で紹介しています。
入門エクセルマクロの使い方|マクロ作成から実行までを徹底解説
文字や画像だけで分かりづらい人は上記の動画をご覧ください。
VBAのプログラムソース解説
今回紹介するプログラムの概要は以下です。
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'プログラム0|変数設定の指定 Option Explicit 'プログラム1|プログラム開始 Sub DivideSheetMonthly() 'プログラム2|シート設定 Dim ws_data As Worksheet, ws_template As Worksheet Set ws_data = ThisWorkbook.Worksheets("Data") Set ws_template = ThisWorkbook.Worksheets("template") 'プログラム3|ws_dataシートの最終行を取得 Dim cmax_data As Long cmax_data = ws_data.Range("A65536").End(xlUp).Row 'プログラム4|ws_dataシートのコピー Dim ws_data_copy As Worksheet ws_data.Copy after:=ws_data Set ws_data_copy = ThisWorkbook.ActiveSheet 'プログラム5|ws_data_copyのセルE1に出力 ws_data_copy.Range("E1").Value = "年月" 'プログラム6|ws_data_copyのE列に年月情報を出力 Dim i As Long For i = 2 To cmax_data ws_data_copy.Range("E" & i).Value = Format(ws_data_copy.Range("C" & i).Value, "yyyy年mm月") Next 'プログラム7|ws_data_copyをE列を軸に重複削除 ws_data_copy.Range("A:E").RemoveDuplicates Columns:=Array(5), Header:=xlYes 'プログラム8|重複削除したシートの最終行を取得 Dim cmax_data_copy As Long cmax_data_copy = ws_data_copy.Range("A65536").End(xlUp).Row 'プログラム9|重複削除したシートのA列を2行目から最終行まで処理 For i = 2 To cmax_data_copy Dim nengetsu As String nengetsu = Format(ws_data_copy.Range("E" & i).Value, "yyyy年mm月") Debug.Print "i:" & i, "nengetsu:" & nengetsu 'プログラム10|templateシートをコピーして名前を変更 Dim ws_template_copy As Worksheet ws_template.Copy before:=ws_data_copy Set ws_template_copy = ThisWorkbook.ActiveSheet ws_template_copy.Name = nengetsu 'プログラム11|転記先の行数をn=2で初期化 Dim n As Long: n = 2 'プログラム12|ws_template_copyへ月別にデータ転記 Dim j As Long For j = 2 To cmax_data If nengetsu = Format(ws_data.Range("C" & j).Value, "yyyy年mm月") Then ws_template_copy.Range("A" & n & ":D" & n).Value = ws_data.Range("A" & j & ":D" & j).Value n = n + 1 End If Next 'プログラム13|オブジェクト解放 Set ws_template_copy = Nothing Next 'プログラム14|重複削除シートを削除 Application.DisplayAlerts = False ws_data_copy.Delete Application.DisplayAlerts = True 'プログラム15|プログラム終了 End Sub |
プログラム0|変数宣言の指定
1 |
Option Explicit |
「Option Explicit」とは、変数宣言を強制するためのものです。
これを入れておくと、変数を定義していない場合、エラーが出ます。
つまり、「Option Explicit」を入力しておくことで、たとえば「Dim i」をあらかじめ入力しないと、「i」という変数を使えません。
もし「Option Explicit」を入力しているのに、「Dim i」を書かずに「i = 1」と書くと、エラーメッセージが表示されます。
実は、この機能はあくまでオプションです。「Option Explicit」を入力しなくても、プログラムは動きます。
しかし、これを入れておくことで、変数の誤記によるエラーを防止することができます。
結果的に、プログラム作成速度が上がるので、「Option Explicit」を入力することを習慣化することをオススメします。
プログラム1|プログラム開始
1 |
Sub DivideSheetMonthly() |
「Sub DivideSheetMonthly()」のプログラムを開始することを意味します。
VBAではプロシージャという単位でプログラムを呼び出します。
プロシージャの構文は下記となっています。
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Sub プロシージャ名() '実行プログラム End Sub |
「Sub」で始まり「End Sub」で終わります。
「Sub XXXX」の「XXXX」の部分がプロシージャ名です。
このプロシージャ名はあらゆる文字(アルファベット、ひらがな、漢字、数字など)が使用可能です。
ただし、プロシージャ名の先頭は数字を入れるとエラーとなります。
あとで見たときに、「何のプログラムだったのか?」とならないようにするためです。
なお、「()」の中には何も記入されていません。これは引数なしという意味です。なお、プログラム2-1では引数を受け取ってプログラムを実行します。
初心者の内は、引数ということが分からなくてもVBAプログラムを書くことは可能です。
興味があれば、「VBA 引数」で検索して調べてみてください。
プログラム2|シート設定
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Dim ws_data As Worksheet, ws_template As Worksheet Set ws_data = ThisWorkbook.Worksheets("Data") Set ws_template = ThisWorkbook.Worksheets("template") |
ws_dataとws_templateをワークシート型で変数設定します。
「Data」シートをws_data、「template」シートをws_templateとします。
プログラム3|ws_dataシートの最終行を取得
1 2 |
Dim cmax_data As Long cmax_data = ws_data.Range("A65536").End(xlUp).Row |
ws1のA列の最終行を取得します。ここではA317までデータが入力されているため、cmax_data=317となります。
Debug.Printでチェックしてみます。
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Dim cmax_data As Long cmax_data = ws_data.Range("A65536").End(xlUp).Row Debug.Print "cmax_data:" & cmax_data >>>cmax_data:317 |
プログラム4|ws_dataシートのコピー
1 2 3 |
Dim ws_data_copy As Worksheet ws_data.Copy after:=ws_data Set ws_data_copy = ThisWorkbook.ActiveSheet |
「Data」シート(ws_data)をコピーし、「Data」シートの後ろに保存します。
コピーしたシートは「ws_data_copy」として扱います。
「after:=シート」でシートの右側にコピーしたシートを保存します。
なお画像では「Data」シートをコピーしているため、シート名は「Data(2)」となります。
プログラム5|ws_data_copyのセルE1に出力
1 |
ws_data_copy.Range("E1").Value = "年月" |
セルE1に「年月」を出力します。
プログラム6|ws_data_copyのE列に年月情報を出力
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Dim i As Long For i = 2 To cmax_data ws_data_copy.Range("E" & i).Value = Format(ws_data_copy.Range("C" & i).Value, "yyyy年mm月") Next |
E列に「yyyy年mm月」を出力します。
C列の日付情報をもとにE列に年月を書き出しています。
プログラム7|ws_data_copyをE列を軸に重複削除
1 |
ws_data_copy.Range("A:E").RemoveDuplicates Columns:=Array(5), Header:=xlYes |
ws_data_copyのE列を軸に重複削除します。
上記のプログラムで、重複削除の軸にしたい列番号(5:E列)をもとに、「シート名」の「範囲」の重複を削除します。
シートコピーして重複削除する理由
ここではコピーした「ws_data」をE列を軸にして、重複を削除しています。
この理由は、年月の「重複なしリスト」が欲しかったからです。
今回は月別に新しいシートを作成し、データを出力していきます。
しかし、「ws_data」シートのE列は以下のようになっており、年月情報は重複しています。よって正しい処理ができません。
そこで原本である「ws_data」シートをコピーして、E列の年月で重複削除することで、月別のリストを作成することにしました。
プログラム8|重複削除したシートの最終行を取得
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Dim cmax_data_copy As Long cmax_data_copy = ws_data_copy.Range("A65536").End(xlUp).Row |
ws_data_copyのシートのA列の最終行を取得します。
ここではA10までデータが入力されているため、cmax_data_copy=10となります。
Debug.Printでチェックしてみます。
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Dim cmax_data_copy As Long cmax_data_copy = ws_data_copy.Range("A65536").End(xlUp).Row Debug.Print "cmax_data_copy:" & cmax_data_copy >>>cmax_data_copy:10 |
プログラム9|重複削除したシートのA列を2行目から最終行まで処理
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For i = 2 To cmax_data_copy Dim nengetsu As String nengetsu = Format(ws_data_copy.Range("E" & i).Value, "yyyy年mm月") |
ws_data_copyの2行目から11(cmax2)行目まで、E列の値を年月(nengetsu)として取得していきます。
なおFormatで変換しておかないと「yyyy/mm/dd」として取得してしまいます。
そのため、「Format(ws_data_copy.Range(“E” & i).Value, “yyyy年mm月”)」としています。
実際にDebug.Printで調べてみます。
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For i = 2 To cmax_data_copy Dim nengetsu As String nengetsu = Format(ws_data_copy.Range("E" & i).Value, "yyyy年mm月") Debug.Print "i:" & i, "nengetsu:" & nengetsu Next >>>i:2 nengetsu:2021年04月 >>>i:3 nengetsu:2021年05月 >>>i:4 nengetsu:2021年06月 >>>i:5 nengetsu:2021年07月 >>>i:6 nengetsu:2021年08月 >>>i:7 nengetsu:2021年09月 >>>i:8 nengetsu:2021年10月 >>>i:9 nengetsu:2021年11月 >>>i:10 nengetsu:2021年12月 |
プログラム10|templateシートをコピーして名前を変更
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Dim ws_template_copy As Worksheet ws_template.Copy before:=ws_data_copy Set ws_template_copy = ThisWorkbook.ActiveSheet ws_template_copy.Name = nengetsu |
「template」シート(ws_template)をコピーします。
このコピーしたシートを「ws_template_copy」として扱います。
シート名を変数nengetsuの値に変更します。
上記ではi=2のとき、nengetsu=2021年04月なので、「2021年04月」がシート名になっています。
プログラム11|転記先の行数をn=2で初期化
1 |
Dim n As Long: n = 2 |
n=2で初期化します。これは転記先のシート(ws_template_copy)の2行目から転記するからです。
画像のとおり、「2021年04月」シートの1行目はヘッダー情報が入力されています。
よって2行目から出力させるため、n=2としています。
プログラム12|ws_template_copyへ月別にデータ転記
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Dim j As Long For j = 2 To cmax_data If nengetsu = Format(ws_data.Range("C" & j).Value, "yyyy年mm月") Then ws_template_copy.Range("A" & n & ":D" & n).Value = ws_data.Range("A" & j & ":D" & j).Value n = n + 1 End If Next |
「nengetsu(年月)」が「DataシートのC列の日付をyyyy年mm月」と一致したら、ws_dataのA列~D列をws_template_copyのA列~D列に出力します。
データを1行転記したら、n=n+1で転記先(ws_template_copy)の行数をカウントアップします。
そうしないと、常にn=2のままになってしまい、ws_template_copyの2行目にしかデータが転記されなくなります。
カウントアップはよく忘れてしまうので、注意が必要です。
全ての処理が行われると、以下のように月ごとにシートが作成されます。
プログラム13|オブジェクト解放
1 2 |
Set ws_template_copy = Nothing Next |
ws_template_copy(各月シート)のオブジェクトを解放します。
VBAの場合、このプログラムがなくてもエラーは表示されません。
しかし今後、他のプログラミング言語を学んでいくと、この解放作業が求められることは少なくありません。
そのため、お作法として身に着けておくことをお勧めします。
プログラム14|重複削除シートを削除
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Application.DisplayAlerts = False ws_data_copy.Delete Application.DisplayAlerts = True |
プログラム4でコピーしたシート(ws_data_copy)を削除します。
既出のとおりws_data_copyは、「重複のない年月リスト」を取得するために作成したものです。
そのためエクセルに残しておく必要がありません。よって、ws_data_copyを削除します。
Application.DisplayAlerts = True:エクセルの警告メッセージを表示する
VBAプログラムを動かしているとき、警告メッセージが表示されると、VBAプログラムが停止してしまいます。
そこで「Application.DisplayAlerts」を使うことで、警告メッセージの表示をコントロールします。
ここではエクセルファイルを保存するプログラムの前後で、「Application.DisplayAlerts」のFalseとTrueをスイッチしています。
こうすることで、VBAプログラム実行中に警告メッセージの表示されないようにします。
プログラム15|プログラム終了
1 |
End Sub |
プログラム1と対になるプログラムで、プログラム終了させるための記述です。
「End Sub」を読み込むと、プログラムが終了します。
プログラムの解説はここまでです。
Excel VBAについて詳しく理解したいなら
VBAを活用すると、仕事を効率化できる幅を広げることができます。
たとえば私が実際にVBAを活用して効率化してきた作業は以下の記事で紹介しています。
興味がある人は以下の記事もご覧ください。
動画でも解説しています。
エクセルマクロVBAで出来ることを15の事例で紹介|日常業務をラクにするヒントを見つけよう!
(音声が小さいので、ボリュームを上げてご覧いただければと思います)
VBAの勉強方法
私はプログラミング初心者からVBAを勉強を始めて少しずつレベルアップしていきました。
成長の過程は以下で紹介しています。
学習の過程では、意識すべきポイントがあります。
特に独学の場合だと、勉強を優先してしまい、肝心な実践を疎かにしがちです。
私の経験では、実践から逆算した勉強が必要だと考えています。
目指すべきは会社でお金をもらいながら勉強することです。
要はVBAを仕事の一つとして上司に認めてもらうのです。
そうすればわざわざ高いお金を払って勉強をする必要がなくなります。
しかも作業を自動化して、会社やチームに貢献しつつ、自らのスキルアップできます。
そのために必要な考え方を以下で紹介しています。
とはいえ、プログラミング初心者でVBAについて知識ゼロの人もいるはずです。
いきなり会社でVBAで使うことさえ、とてつもなくハードルが高く見えてしまうものです。
その場合は、VBAの基本について学ぶ必要があります。
たとえば車の運転も慣れてしまえば、たいしたことではありません。
しかし教習所で運転の基本を学び、免許を取得することで、公道で運転できるようになります。
VBAも同じです。VBAに免許はありませんが、まずは基本を学ばないことには会社で使えるレベルにはなりません。
実際に私もプログラミング初心者のときは、動画を見たり書籍を読んだりして勉強しました。
今はオンラインの教材で無料で学習できるものも多いです。
上記のリンクでは、私の経験から勉強にオススメの教材を紹介しています。
興味がある人はご覧ください。
VBAを自分で書けるようになる
さて、本記事で紹介したマクロを利用すれば、作業の自動化が可能になります。
しかしデメリットもあります。それはカスタムできないことです。
なぜなら、色々な要望が増えるからです。
この動画を見たとき、「もっと○○ができるのでは?」や「ここはなんとかならないのか」と感じる人は少なくないはずです。
例えば、「他の条件を付け加えたい」や「日付毎に条件を変えたい」といった要望が出るかもしれません。
このような要望を満たすには、マクロを勉強して自力でマクロを編集できるようになる必要があります。
もし、自力でマクロを編集できるようになれば、今より仕事の効率はグッと上がります。
実際、私も自力でマクロを書けるようになってからは、仕事の生産性が一気に上がりました。
他の人が30分~1時間かけて行う仕事が、ボタン一つで終わらせることができるようになったのです。
その結果、周囲からの信頼も増し、仕事で高い評価を得られるようになりました。
ただ、要望に応えるようになるためには、マクロを学ぶ必要があります。
まずは無料でマクロを勉強してみる
ウェブや書籍で勉強すれば、マクロを習得できると考えている人は少なくありません。
しかし、仕事で使えるマクロを習得したいなら、仕事で使える部分に特化した教材で学ぶことをお勧めします。
なぜなら、ウェブや書籍には仕事に関係しない部分まで提供していることが多いからです。
例えば、マクロ初心者なのに配列を学ぼうとする人がいます。実は配列なしでも仕事で使えるマクロを書くことは可能です。
しかし、マクロ初心者ほど「全ての知識が必要だ」と考えて、無駄な学習に時間を使ってしまうのです。詳しくは、こちらの記事で紹介しています。
そこで、私がお勧めするのは仕事に直結するマクロ教材です。とくにお勧めするのは、こちらの無料オンライン動画です。
なぜなら、仕事に直結する部分に絞って、エクセルマクロを学ぶことができるからです。
マクロの作り方・考え方から解説しているので、教材をしっかり学べばここで紹介したマクロをゼロから書けるようになります。
マクロ初心者が、仕事に直結したいマクロを学ぶなら、まずはこちらの無料オンライン動画を試すのがいいです。
興味がある人は、まずは無料でエクセルマクロの勉強を始めてみてください。
もっと学びたいと感じたら、さらに深く勉強をしてみることをお勧めします。