パソコンを長く使っていると「PC起動やPC動作が遅くなってきた」と感じることがあります。
実は、それは気のせいではなく本当に遅くなっていることがあります。
なぜなら、不要なデータがPC内に蓄積されていくからです。
例えば、新築の家は生活に最低限必要なものしか置いてありません。
しかし、様々なものを買いそろえていくと部屋が散らかっていきます。
足場のない部屋では歩くのにてこずるのと同様に、PC内にアプリを入れると動作に時間がかかるのです。
この記事では、パソコンが遅くなる原因と速度を改善するために必要なことを紹介します。
目次
- 1 「パソコンの動作が遅い重い」ときの9つの対処法
- 2 対処法1|不要な実行ファイルの常駐を無効にする
- 3 対処法2|高速スタートアップを有効にする
- 4 対処法3|不要なアプリをアンインストールする
- 5 対処法4|バッググラウンドアプリを「オフ」にする
- 6 対処法5|ストレージセンサーを使って領域を解放する
- 7 対処法6|ディスククリーンアップを実行する
- 8 対処法7|新しいドキュメントの保存先を変更する
- 9 対処法7|外付けハードディスクやUSBにバックアップを取ってから不要ファイルを削除する
- 10 対処法8|パソコンを初期化する
- 11 対処法9|新しいパソコンを買う
- 12 仕事のスピードをあげたいなら、パソコンスキルも磨こう
「パソコンの動作が遅い重い」ときの9つの対処法
最初に、この記事で紹介する「パソコンの動作が遅い重い」ときの9つの対処法を表で紹介します。
これを試してみたいと思えるものから実践してみてください。
No | 対処法・改善法 |
1 | 不要な実行ファイルの常駐を無効にする |
2 | 高速スタートアップを有効にする |
3 | 不要なアプリをアンインストールする |
4 | バッググラウンドアプリを「オフ」にする |
5 | ストレージセンサーを使って領域を解放する |
6 | 外付けハードディスクやUSBにバックアップを取ってから不要ファイルを削除する |
7 | 新しいドキュメントの保存先を変更する |
8 | パソコンを初期化する |
9 | 新しいパソコンを買う |
以下で対処法1から詳細を解説していきます。
対処法1|不要な実行ファイルの常駐を無効にする
この対処法は、パソコンの起動が遅い場合に有効です。
パソコン起動時に実行ファイルがたくさんある場合、それらを動かすために時間がかかってしまいます。
しかし、すべての実行ファイルが必要とは限りません。不要なファイルまで実行されているケースは少なくないのです。
そこで、以下の方法で不要な実行ファイルの常駐を無効にします。
ステップ1|タスクマネージャーを起動する
まずタスクマネージャーを起動します。[Ctrl] + [Shift] + [Esc]で起動できます。
ステップ2|スタートアップを選択する
ステップ3|スタートアップに不要なファイルを無効にする
「無効にしたい」ファイルを右クリックで選択する
ステップ4|「無効化」をクリックする
ポイントとしては、スタートアップへの負荷が「高」になっているものを無効にすることです。
「無効化」をクリックすると状態が無効に変わります。
対処法2|高速スタートアップを有効にする
この対処法は、パソコンの起動が遅い場合に有効です。
ステップ1|PC左下の検索窓を選択する
ステップ2|検索窓に「コントロールパネル」と入力する
ステップ3|「コントロールパネル」をクリックする
ステップ4|「ハードウェアとサウンド」をクリックする
ステップ5|「電源オプション」をクリックする
ステップ6|「電源ボタンの動作を選択する」をクリックする
ステップ7|「高速スタートアップを有効にする(推奨)」をクリックする
対処法3|不要なアプリをアンインストールする
パソコンの動作を早めるには不要なアプリをインストールする必要があります。
なぜなら、不要アプリがPCの容量をムダに奪っていくからです。
人間でも、荷物をたくさん持っていれば動作が遅くなってしまいます。PCの余計な荷物を減らして身軽にしてあげることが大切です。
そこで、PCを軽くするために不要なアプリケーションをアンインストールします。以下の方法で実践できます。
ステップ1|PC左下の検索窓を選択する
ステップ2|検索窓に「設定」と入力する
ステップ3|「設定」をクリックする
ステップ4|「アプリ」をクリックする
ステップ5|不要なアプリを選択し、クリックする
ステップ6|「アンインストール」をクリックする
ステップ7|確認画面の「アンインストール」をクリックする
これでアンインストールが完了します。
他にも不要なアプリケーションがあれば、ステップ5~ステップ7を繰り返しアンインストールを行います
対処法4|バッググラウンドアプリを「オフ」にする
バッググラウンドアプリをオフにすることで、ムダにCPUやメモリを使うのを減らします。
これにより、消費電力ロスにもつながります。
ステップ1|PC左下の検索窓を選択する
ステップ2|検索窓に「設定」と入力する
ステップ3|「設定」をクリックする
ステップ4|「プライバシー」をクリックする
ステップ5|「バッググラウンドアプリ」を選択しクリックする
ステップ6|オンになっている不要な「アプリ」をオフにする
オフにすると以下のようになります。
対処法5|ストレージセンサーを使って領域を解放する
ストレージセンサーを使うと、不要なファイルや一時ファイルをデバイスから削除できます。
これによりPCの空き容量を増やします。
もしストレージセンサーが見つからない場合は、対処法6の「ディスク クリーンアップを使って空き領域を増やす」を活用してみてください。
ステップ1|PC左下の検索窓を選択する
ステップ2|検索窓に「設定」と入力する
ステップ3|「設定」をクリックする
ステップ4|「システム」をクリックする
ステップ5|「ストレージ」を選択しクリックする
ステップ6|「ストレージセンサー」をオンにする
オンにすると以下のようになります。
以下のステップ7~ステップ8はすぐに空き容量を増やしたい場合に使ってみてください。
ステップ7|「今すぐ空き容量を増やす」をクリックする
ステップ8|「ファイルを削除」をクリック
削除すべきファイルを検索するのに数秒~数分かかった後、以下の画面が現れるので、「ファイルを削除」を選択します。
対処法6|ディスククリーンアップを実行する
システムにストレージセンサーがない場合、ディスククリーンアップツールを使います。
そうすることで、一時ファイルやシステムファイルをデバイスから削除できます。
ステップ1|PC左下の検索窓を選択する
ステップ2|検索窓に「ディスククリーンアップ」と入力する
ステップ3|「ディスククリーンアップ」をクリックする
ステップ4|削除したいファイルにチェックを入れる
基本は全て削除して問題ないです。とくに「ゴミ箱」や「一時ファイル」などはチェックを入れても問題ありません。
どうしても削除するのに躊躇する場合は、ウェブ検索を活用しながら確認することをお勧めします。
ステップ5|「システムファイルのクリーンアップ(S)」を選択しクリックする
「システムファイルのクリーンアップ(S)」を選択しクリックすると、以下のようにディスククリーンアップのスキャンが行われます。
ステップ6|「OK」をクリックする
ステップ7|確認画面で「ファイルの削除」をクリックする
「ファイルの削除」をクリックすると、以下のように削除が始まります。
この画面が消えたら、削除完了です。
対処法7|新しいドキュメントの保存先を変更する
これは予防に近い方法です。ウェブやメールから新しいドキュメントをダウンロードするとPCは自動でファイルを保管します。
このときPC本体に保存してしまうと、PCにムダなファイルがどんどん溜まっていきます。
そうすると、気づかないうちにPCがムダなファイルだらけになってしまいます。
そこで、新しいドキュメントの保管先を変更します。
ステップ1|PC左下の検索窓を選択する
ステップ2|検索窓に「設定」と入力する
ステップ3|「設定」をクリックする
ステップ4|「システム」をクリックする
ステップ5|「ストレージ」を選択しクリックする
ステップ6|「新しいコンテンツの保存先を変更する」をクリックする
ステップ7|「新しいドキュメント保存先」を変更する
これで変更可能です。
対処法7|外付けハードディスクやUSBにバックアップを取ってから不要ファイルを削除する
現在使用しているPCに不要なファイルが多いけれど、「削除するのは不安」と感じることがあります。
その場合は、外付けハードディスクやUSBでバックアップを取った後に、不要ファイルを削除することをお勧めします。
外付けハードディスクにファイルを移動させた後で、対処法4,5の方法でクリーンアップを行うのも手です。
外付けハードディスクは以下のようなもの(4TB)を使うといいでしょう。
私のフォルダには2分の動画は約1GB強ありますので、4TBあれば、2分動画でおよそ4000本ほど保存可能です。
なお、圧縮率で変化するので、必ず4000にはなりません。ただ、この容量があれば困ることはないのでしょう。
対処法8|パソコンを初期化する
上記で紹介した方法を使っても、パソコンの動作がまだ遅い場合は初期化することも検討にいれると良いです。
パソコンの初期化とは、購入直後の状態に戻すことです。
しかし、パソコンにインストールしたアプリやデータはすべて消えてしまいます。
実際、私も会社のPCを初期化したことがあります。アプリやデータをインストールし直すのは面倒でした。
ただ、新しくインストールし直すことで、いくつか新しいアプリを入れることができたので、ややメリットもありました。
とはいえ、新しく設定し直すのは面倒です。特にプリンターの設定やメールソフトの設定はややこしいので、覚悟しておきましょう。
なお、私はPCが遅くなったわけではなく、PCが動かなくなったので、やむなく初期化を行いました。
このように、PCの初期化は最終手段です。
そのため、対処法1~対処法7を使っても、パソコンの動作がまだ遅い場合は初期化することも検討にいれるのがお勧めです。
対処法9|新しいパソコンを買う
新しいパソコンを買うのは最もシンプルでわかりやすい方法です。
これによるメリットは、新しいPCにすることで前より性能の高いものを使えることです。
例えば私は3.4年でPCを切り替えるようにしています。なぜなら、数年経過すると新しい処理速度の速いPCが登場するからです。
実際、以前使用していたPCは4年使っていました。しかし、あまりにも動作が遅くなったので買い替えることにしました。
買い替えて、パソコンを快適に操作できるようになりました。
4年経過すると、不要なアプリの影響だけでなく、最新機器との早さにも影響を受けて、パソコンが遅くなります。
なお私が現在使用しているマシンはThinkPad X1 Yoga 2018です。これからPCを使う人にはお勧めです。
ここまで快適にパソコンを扱うための方法を紹介しました。もう一度おさらいをしておきます。
No | 対処法・改善法 |
1 | 不要な実行ファイルの常駐を無効にする |
2 | 高速スタートアップを有効にする |
3 | 不要なアプリをアンインストールする |
4 | バッググラウンドアプリを「オフ」にする |
5 | ストレージセンサーを使って領域を解放する |
6 | 外付けハードディスクやUSBにバックアップを取ってから不要ファイルを削除する |
7 | 新しいドキュメントの保存先を変更する |
8 | パソコンを初期化する |
9 | 新しいパソコンを買う |
ぜひ早さを改善して仕事の生産性を上げましょう。
仕事のスピードをあげたいなら、パソコンスキルも磨こう
PCが重いときのい対処法を紹介しました。
しかし、PCが軽くなってもパソコンスキルがおざなりでは仕事の生産性は上がりません。
そのため、仕事の速度をあげるスキルを学んでおくと、仕事をよりスムーズにこなせるようになります。
もし、仕事を早く行うためのコツやポイントを知りたいなら以下の記事もお勧めです。
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