仕事を効率したいと考えるとき、ゼロからアイデアを考えると時間がかかってしまいがちです。
結果的に途中でアイデアを考えるのがイヤになったり、うまくいかないネタを採用したりしてしまいます。
そこで推奨したいのが、成功事例をもとに改善活動を行うことです。
すでにうまくいっている事例を利用したほうがラクに結果が出せるからです。
そのため過去の事例や他社の取り組みを参考にして、改善提案するのが効果的です。
このページでは、事務や経理から開発や営業まで様々な業種の人でも仕事や効率化するときの役立つ事例集を紹介します。
目次
仕事を効率化してムダを省く改善提案をする
仕事の効率化を経験していくと、似たような改善策が多いことが分かります。その理由は、使える改善案は限られているからです。
例えば、業務マニュアルのような効率化はどこの企業でも取り入れられています。
マニュアルで言語化することで、仕事を他の人に渡しやすくなります。
また、先人の事例を利用することは時短のメリットもあります。
他の事例を活用できるので、短い時間で改善案を考えることができるのです。
仕事を効率化した事例は以下で紹介していきますので、ぜひご活用ください。
1. 業務を「今すぐ」やらない
具体例1|業務をなくす
業務をなくせるかどうかは改善案を考える上で、最初に考えることです。
この仕分けにおいて、大切なのは「この資料は何に使いますか?」や「この資料がないと誰が困るのか?」という視点を持つことです。
場合によっては、上司やチームメンバーに「この資料はどれくらい重要ですか?」と思い切って確認するのも一つの策と言えます。
このような質問をしてみると、やらなくてもいい仕事の場合、明確な回答がありません。
たとえば、社内でのみ使用する資料があります。このような資料作成はムダなことも少なくありません。
一方で売上、経費、評判に影響するような仕事は、その重要性をすぐに教えてもらえます。
たとえば他社向けのプレゼン資料は作成する場合があります。
これは売上に直結する仕事のため、ムダではなく必要なことが多いです。
業務をなくすことができれば、その時間をすべて他に充てることができるからです。
このように、資料作成そのものをやめることで、業務を効率化することができます。
具体例2|業務の重要度によって後回しにする
業務そのものをなくすことはできないけれども、重要度が低い仕事があります。
たとえば、資料チェックの仕事です。
一言で資料チェックといっても、その資料によって重要度は変わるはずでうs。
社内での共有資料であれば誤記があっても問題はありません。
しかし、社外に出す資料に数字間違いや記入漏れがあれば、信用を失ってしまいます。
そのため、社外に出すような資料については、ダブルチェックが必要です。
このように「誰に提出するのか?」という視点で重要度を考えると、社内共有の資料はチェックのレベルを下げても問題ありません。
業務の目的に応じて、仕事の基準を変えることで、仕事の時間配分を変えます。
2. 計画通りに段取りよく進める
具体例3. 仕事の段取り表を作成する
仕事の段取り表を作成しておくことで、仕事を見える化しておくことで業務改善が可能です。
例えば仕事をチームで進めていくとき、段取り表がおけば、誰がいつ何をすればいいのか分かるからです。
実際、私がある仕事を進めるとき、以下の段取り表を作成しました。
事前にタスク一つ一つに期限を設けておき、チームで分担することで誰がいつ何をすればいいのか明確になります。
逆にこのような作業を怠ると、誰が何をいつまでにすればいいのか分かりません。結局、仕事の押し付け合いになり、責任感の強い人が「私がやります」となってしまうのです。
そこで、上記のような段取りを事前に作成し、タスクと担当と期限を明確にしておくのです。
これについては、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ合わせて読んでみて下さい。
具体例4. ガントチャートを作成する
あらかじめタスクが発生する時期を認識を合わせておくことで、突発的な仕事の依頼を防止できます。
エクセルを使ったガントチャートの作成方法は以下の動画で詳しく解説しています。
条件付き書式を上手に活用して、入力した日付に対応して色付けしたり、休日を灰色表示したりする方法を詳しく紹介しています。
このようなツールを使って、週次でミーティングを実施すれば、「聞いていない」という理由で、仕事が進まなくなることは減らせるはずです。
3. エクセル仕事を効率化する
エクセルを使って仕事を管理することは少なくありません。
データ分析から進捗管理まで、多くの場面でエクセルが使われます。
このような作業は定型作業は、エクセル関数やVBAを使って効率化できることがあります。
具体例5. エクセルVBAで請求書PDF作成
エクセルを使って請求書や見積書を手入力で作成している人は少なくありません。
このとき、膨大な量の請求書を手入力で作成するとなると、記載ミスを引き起こす可能性があります。また、量が多いために計算間違いをしたりしてしまうことがあります。
しかし、このようなミスはエクセルマクロVBAを活用することで大きく改善することができます。
実際、エクセルマクロを使って以下の作業を仕組み化(自動化)することができます。
・請求書はPDFとして作成し、所定フォルダへ保存
・請求書の締め日も調整可能(これは事前入力で対応)
・マクロ入りテンプレートダウンロード可能
詳しくは以下のページで解説しています。
具体例6. 個別メール送信の効率化
仕事をしていると、顧客や社員向けに個別で一斉メールを送信したいときがあります。
しかし1通1通メールを作成していると、作業に時間がかかってしまいます。またメール作成中にミスをしてしまうと、誤った情報を相手に送ってしまいかねません。
そのため単純作業にもかかわらず、負荷が大きくなってしまいます。
このときExcel VBAとOutlookを活用してメール作成作業を自動化すると処理を簡略化できます。
・メールに添付ファイルを付ける
・テキストファイルからメール本文を取得
・紹介するプログラム入りのエクセルをダウンロード可能
詳しくは以下のページで解説しています。
具体例7. シフト表を作成する
エクセルでシフト表を管理すると、日付を変更したり、土日欄に色をつけたりしなくてはならず、手間がかかります。
こうした場合に、関数や各種エクセルの機能を使うと、多くの作業を自動化することができます。
例えば、以下のような作業です。
・シフト開始日とシフト終了日から日付を自動算出
・土日祝の列を自動色付け
・各シフトに出勤する人数を自動算出
以下のページでは、上記のように各種作業を自動化して管理がラクになるシフト表の作り方を紹介します。
また紹介しているシフト表をダウンロードできるようにしたので、興味がある人はダウンロードして使ってみてください。
エクセルを使った改善事例
エクセルを使った業務改善事例は、以下で詳しく説明しています。
またVBAに特化した内容も以下で紹介しています。
4. プログラミングで作業を自動化
エクセルはVBAを使うと便利ですが、プログラミングを活用した
具体例8. Pythonによる自動化
Pythonは学びたいプログラミング言語で上位にランクすることが多く、人気のプログラミング言語です。
Pythonはその網羅性から、多くのことが実現できるプログラミング言語です。
実際、以下のことができます。
1. データ分析
2. 実務の自動化
3. ウェブスクレイピング
4. 機械学習
5. ウェブアプリ
特に業務の自動化においては、PDFを操作したりウェブ情報取得したりするのは、手軽に行うことができます。
以下でPython出来ることについて詳しく紹介しています。
具体例9. GASによる自動化
Google Apps Script(以下、GAS)は、Googleアプリに標準で実装されているアプリケーション開発プラットフォームです。
普段のお仕事で、GoogleスプレッドシートやGmailなどを使っている人は、GASを使うことでパソコン作業を自動化できるようになります。
GASは「面倒なインストール不要」、「ブラウザで直接コードエディタを使用可能」、「Googleのサーバーで実行」、「JavaScriptでプログラムで記述」といった特徴があります。
GASを使って出来る事は以下のようなことです。
1. Googleスプレッドシート
2. Gmail
3. Googleドキュメント
4. Googleカレンダー
5. Googleスライド
6. Googleマップ
7. Googleフォーム
8. Google翻訳
9. Google Search Console
etc
1. Slack
2. Chatwork
3. Youtube
4. Twitter
5. Trello
etc
上記した以外のサービスでGASで連携して業務効率化が可能です。
以下のページでGASで出来ることを紹介しています。またプログラムについても紹介するページを解説しています。
ぜひ参考にしてみてください。
5. 業務の進め方・ルールを変更
具体例10. 会議の方法を見直す
「会社の会議やミーティングにムダが多い」と感じている人は少なくありません。
実際に、リクナビが集計したデータによると
実は、私も会議やミーティングだけで一日が終わってしまう経験をしたことがあります。自分の仕事に取り掛かるのは15時からという日も少なくありませんでした。
このとき、アジェンダを意識したり上手な議事録作成方法を考える人は多いです。しかし、それだけでは足りません。
会議に対する考え方を変えたり、効果の高いミーティングの進め方を学ばない限り変わることないのです。
以下で会議を見直す方法を紹介しています。
具体例11. 業務を一回にまとめる
業務を一回にまとめることで、仕事の頻度を減らします。
たとえば、実際にあったのは以下のような事例です。
・製造業において、製品確認頻度を週5回から、週1回に減らした
・データを作成した部門でのみチェックする。データを受け取った部署では確認作業をしない
実際、私の勤務していた企業では商品の品質チェックを毎日から週1回に変更しました。
もともとは品質チェックを毎日やっていました。それは商品に何か問題があったときに早く気づくためです。
毎日のチェックに異常があれば、商品の異変により早く気づくことができるのです。
しかし、1年生産やった結果、異常が発生したことはありませんでした。そこで、品質チェックの間隔を広げることにしたのです。
その結果、毎日から週1回に変更することにしました。こうすることで、品質チェックの回数が減り仕事量を減らすことができました。
このように似た作業をまとめることで、1回に集約することができます。
ただし業務を一つにまとめる場合、頻度を減らしたことによる影響が低いことを事前にチェックしておく必要があります。
具体例12. 書式を揃える
書式を揃え、やり方を統一することで、効率化を行います。
たとえば、経理・事務業務の場合、部署別に異なるフォーマットで売上報告書を受け取る場合があります。
しかし、書式がそろっていないと、事務処理側は報告書の情報を一つ一つチェックする必要が生じます。
そのため、売上の誤記や計算ミスがあると、修正作業が発生します。そこで、事前に書式を揃えておくことで、修正作業が起こるのを防ぎます。
実際に、以下のようにエクセルマクロのユーザーフォームを使えば、入れ込む情報を制限して、自動で計算するシステムを自作できます。
この事例では、エクセルマクロでフォーム(ユーザーフォーム)を作成しています。
フォームを作成すれば、データ入力でありがちな入力ミスを自動訂正したり、入力内容に問題がある場合に警告することができます。
製品名を大文字アルファベットで入力するところに小文字で入力された場合、自動で大文字に修正することができます。
他にも、「日付を入れるはずの欄に文字を入れようとすると警告する」ということもできます。
特に入力項目が多くてミスなく入力するのが難しい場合に、効果を発揮します。
具体例13. 業務を複数回にわける
集中的に発生する業務に対応する時間をずらすことで、負荷を減らします。これは、さみだれ対応と呼ばれます。
例えば、資料チェックではさみだれ対応が有効な場合があります。
実際、担当者が資料を100コ作成して次の部署に渡すとします。そうすると、次の担当者は、いきなり100コの資料をもらうため、一度に処理できません。
そこで、資料を10コずつ作成して、10回に分けて、次の担当者に渡すようにします。そうすることで、担当者の負担を減らすのです。
コツは、渡す側の処理能力をあらかじめ把握しておくことです。適切な量を適切なタイミングで渡すことができるのです。
具体例14. データベース構築・活用
データベースとは、蓄積された情報を取り出せるシステムのことです。たとえば、顧客情報や在庫情報は、多くの企業でデータベース化しています。
しかし、データベースを利用できるのは、顧客管理や在庫管理だけではありません。データベース活用は数多くの場面で効果を発揮します。
例えば、顧客からの質問への回答事例をデータベース化です。これを準備しておくことで、似たような質問がきた場合、過去の回答を利用できるようになります。
これを実施するメリットは、過去の回答を再利用できるだけではありません。人が変わっても、一定の基準で仕事の判断ができるようになります。
実際、企業のホームページ上では似たようなことをやっています。
特にカスタマーサポートのような仕事では、全国の顧客から電話やメール対応をする必要があります。
そのため、一つ一つ対応していたらキリがありません。そこで、過去の問い合わせ内容と回答(Q;A集)をウェブ上に公開しておくのです。
そうすることで、顧客自身に情報を探してもらえるようになり、電話やメール対応の時間をグッと減らすことができます。
このような対応は、携帯電話会社のようなカスタマーサポートが必須の企業では、どこでも取り入れられているものです。
ただ、この業務改善は携帯電話会社だけのものではありません。一般企業でも取り入れることが可能です。
例えば、総務や経理といった他部署からの問い合わせが部署の場合、社内イントラにQ;Aを公開しておくのです。
そうすれば、他部署の人が自分で質問を解決できるようになります。実際、私が勤務していた企業でも、同様のことにチャレンジし、問い合わせ数を減らすことに成功していました。
データベース化は、ぜひ取り入れたい考えの一つです。
6. 業務の割り振りを変更
具体例15. 業務の担当を見直す
適正な担当部門、担当者が業務を担当するように割り振りを見直します。
実際にあったのは、英語が得意な人を海外案件に、製品に詳しい人がマーケティング担当に、それぞれ見直したことです。
また、既存の仕事をアウトソーシングすることも効率化につながります。たとえば、資料の英訳は外注することで作業時間を短縮できます。
人には得意な仕事と不得意な仕事があるため、仕事に応じて担当を変更したり、外注したりして作業を軽くします。
具体例16. 権限を移譲する
権限を渡すのは良い解決策の一つです。なぜなら、一人ですべての仕事を管理するのは不可能だからです。
実際、一人で仕事を管理しようとすると、仕事が進まなくなってしまうことがあります。
例えば、資料の捺印者が不在で、急ぎの案件が処理されないケースがあります。この場合、何度も電話をかけたり、メールをしたりして対応することも少なくありません。
なぜこのようなことが起こるのかというと、権限を一人に集約させているからです。
そこで、権限を人に渡すのです。例えば、実際に私の職場でやっていたのは、決裁やチェックの確認者や承認者を変えたり、増やしたりすることです。
そうすることで、不在時でも対応することが可能になります。
ただ、権限を渡すと誰が責任をもつのかといった課題が発生します。その場合、職位や力量が同じ人に権限を付与しておくと、資料の処理がスムーズに行えます。
もし職位や力量が同じ人を探すのが難しい場合は、事前に協議が必要です。
7. 業務フローの変更
具体例17. ワークフロー化
ワークフローとは、リレーのように、あらかじめ決まった順番通りに仕事を受け渡すことです。
たとえば、文書やデータを確認するとき、作成した資料を誰にチェックしてもらえばいいのか分からないことがあります。
そこで、資料確認のルートを事前に決めておきます。
そうすることで、資料の受け渡しをスムーズに実施することができます。
このとき、間違えやすいことはワークフローとフローチャートの違いです。この両者は似ていますが、違います。
具体的には、ワークフローはシステムを使った承認システムです。一方でフローチャートはプロジェクトを進めるための業務分担表です。
例えば、ワークフローは経理の承認システムでよく使用されます。あらかじめ決められた責任者がシステム上で確認・承認するのです。
逆に、フローチャートはプロジェクトを進めるときのタスクを表したものです。タスク一つ一つに資料や作成者が記載されています。
ケースによって、ワークフローとフローチャートを使い分けることで、より効率的に仕事をおこなえるようになります。
ワークフローの場合システム構築をすることが多いため、プログラミングのスキルを学んでおくとワークフローを活用しやすくなります。
簡単にワークフローを作成する方法として、エクセルがあります。エクセルであればプログラミングを行うことも可能です。
そのため、自分でワークフローによる承認システムを構築するこも可能です。エクセルでのプログラミングについては以下の記事がお勧めです。
8. 知識や経験の共有
具体例18. 業務マニュアル作成
進め方がわかりづらい業務については業務マニュアルを作成することが有効な場合があります。
例えば、仕事をしていると判断基準に困ることがあります。実際、「○○を確認する」といった作業です。
「○○を確認する」といっても、具体的にどうやればいいのか分からないことがあります。
このような確認作業は、「何を」「どのように」「誰が」「いつまでに」といったことが分からないと仕事の進めようがないのです。
とくに、頻度が低い業務だと、思い出しながら仕事をすることも少なくありません。
結局、時間ばかりかかってしまい、仕事が終わらないのです。そこで、業務マニュアルを作成しておくのです。確認作業を進めやすくなります。
実際、業務マニュアルを作成しておくことで、自分が頭を使わずにできるようになります。
また新人や異動者にもラクに受け渡すことができるようになるのです。
業務マニュアルの効果はそれだけではありません。部門間でまたがる業務では、お互いの基準を決めておくことで、確認や聞き直しの二度手間を減らすことも可能です。
ただ正しい業務マニュアル作成方法を押さえておかないと、使えない業務マニュアルになってしまうことは少なくありません。
そこで業務マニュアルの作成方法については、以下の記事で解説しています。あわせて読んでみてください。
また、業務マニュアルではなく業務チェックリストも効果の高い方法です。業務マニュアルについてはこちらの記事で解説しています。
具体例19. 業務フローチャートを作成しておく
仕事を進めていくとき、フローチャートがあるかないかでは仕事の進めやすさが変わります。
例えば、以下のようなフローチャートがあれば、誰が何をするのか明確です。
仮に複数人で仕事をする場合、このフローチャートを部署間やチーム内で共有しておけば、仕事の空白がなくなります。
つまり、仕事の抜け漏れがなくなり、誰が仕事のボールを持っているかが分かるのです。
しかし、多くの仕事では、誰が何をいつまでにするのかが分かりづらいです。そのため、仕事の全体の流れを知っている人に聞いて進めようとします。
ただ、それは仕事の全体の流れを知っている人に聞くまで仕事が止まってしまったり、その人が回答するまでの時間をムダに消費することになったりしてしまいます。
そのため、業務フローチャートを作成しておくことが大切です。そうすれば、仕事の滞りが減り仕事を進めやすくなるのです。
業務フローチャートについては以下の記事で詳しく解説しています。合わせて読んでみて下さい。
具体例20. 社内勉強会を開く
仕事を通じて、習得して役立ったスキルや失敗を含めた経験を共有する会を企画・実行するのは改善効果を見込めます。
たとえば私はPCスキルに関するショートカットキー講座を社内で実施したことがあります。
エクセル作業をショートカットキーを使って見せたり、練習問題を作ってPC操作テクニックを学んでもらったりしました。
それによって、社員の作業効率アップにつなげることができました。
他にも営業部門であれば、成功事例や失敗事例を共有しチームに学びを提供することで、同じような失敗をしないように注意喚起することも業務改善につながります。
いわゆる「Lessons Learned」と言われる「自分が実行して得たもの、教訓」は多くの人の参考になるため、そのような共有会を企画・運営することは大きな改善の一つと言えます。
もしチームをまとめるリーダーであれば、このような時間を設けるのは意義のあることですし、チームメンバーであればリーダーに提案して、時間を作るよう提案してみることをお勧めします。
9. 個人のスキルアップ
具体例21. 作業の早さを上げるテクニックを学ぶ
作業の早さを上げるとは、処理速度を上げることです。仕事が早い人の多くは、とにかく仕事一つひとつが早いです。
それは、一つ一つの作業動作が早いからです。頭の回転が早いことも要素の一つですが、作業動作の早さも仕事のスピードを決める大きな要素になります。
これについては、以下の記事で詳しく解説しています。
具体例22. PC作業の時短テクニックを学ぶ
PC作業の早くこなすことで、パソコン作業を効率的にこなせるようになります。
例えば作業の生産性に関していえば、パソコンのモニターを2つ繋ぐことで生産性が上がることが報告されています。
パソコンを効率よく使う方法は、以下のページで詳しく説明しています。
具体例23. ショートカットキーを使いこなす
個人の作業効率という話をするとき、ショートカットキーは必ずと言っていいほど出てくるトピックです。
ショートカットキーとはマウスを使わず、キーボードを使ってパソコン仕事をするテクニックです。
ショートカットキーを使いこなすことで、仕事の生産性を高めることができます。
そのメリットから学び方まで、以下のページで詳しく紹介しています。
具体例24. タイピングを早くする
パソコン仕事の基本は、タッチタイピングの速さです。
キーボードを見ないでタイピングができるようになれば、メール作成もエクセル作業も全て早くなります。
以下のページでタッチタイピング習得のためのコツを紹介しています。
キーボードの選び方から練習期間まで、タイピング習得のために知っておくべきことについて詳しく解説しています。
10. 上記の事例を組み合わせる
具体例25. 組み合わせで大きな改善を行う
ここまで事例を紹介してきました。これらの事例は別々の改善項目とは限りません。
いくつかの事例を組み合わせることで改善効果を高めることが可能です。
たとえば実際にあった例として、売上計算の改善があります。この改善は、以下の3つを組み合わせています。
エクセルで計算を自動化する
報告書の書式を揃える
作業担当者を見直す
もともと実施していた売上計算は、各エリアの売り上げを本社の担当者が集めて集計していました。
しかし、各エリアの売上情報は書式が異なっていたり送られてくる情報にばらつきがありました。
そのため、多くの無駄が生じていたのです。例えば、本社担当者は売上情報が含まれたエクセル表を取りまとめて計算し直していました。
また情報に不備があれば、やり直しを各エリアに依頼する場合もありました。
そこで、書式を揃え、売上情報の送信を自動化し、チェックを各エリアに任せることで仕事のやり方を改善したのです。
その結果、無駄が減り仕事がスムーズに進むようになったのです。このように複数の事例を組み合わせることで改善に結びつけることも可能です。
具体的な内容については以下の記事で詳しく解説しています。
このように複数の改善項目を同時に見直すことで、より大きな改善を実行することができます。
業務改善のアイデアを実行する前に、業務改善のポイントや問題発見を意識
これまで業務効率化の解決策の事例を紹介しました。しかし、事例をいきなり実践するのはオススメしません。
なぜなら解決策より問題発見(見える化)の方が重要だからです。そして、問題発見をするためのポイントを押さえておくのです。
たとえば、仕事の担当を見直すより、ムダな仕事をなくす方が改善効果は高いです。
そのため、まずはムダな仕事を見極めることから始めるのが基本です。
しかし多くの改善活動は、いきなり改善策を出そうとします。その結果、ほとんど改善されません。
本当に改善したいなら、まずは問題発見に注力し、仕事を見える化する必要があるのです。
そのためには、業務のムダを見つけるためのポイントを理解することから始める必要があります。
ムダの見える化を行うための方法はこちらの記事で紹介していますので、ぜひ読んでみてください。
また、そもそも自部署に業務改善が必要かどうか分かっていない人も少なくありません。
それは、業務改善が必要な状況かどうかを判断する基準が分からないからです。
実際、業務改善が必要な職場にいるかどうかを理解していないと、業務改善が必要かどうかも判断できません。
そこで、以下の記事で非効率的な仕事をしている職場の特徴をまとめました。ぜひ合わせて読んでみて下さい。
この記事で紹介している事例を活かすには、改善すべきポイントを特定してから、改善案を実行するのが正しいやり方です。
改善案を出す前に改善するポイントを見極めるほうが重要だということは覚えておきましょう。
業務改善を実践してみよう
ここまでで多くのことをお伝えしてきました。ただ、この記事を読んで終わりではもったいないです。
なぜなら、業務改善はやらないと効果は得られないからです。
当然ですが、事例やポイントを知っているだけで業務が改善されるわけではありません。
ただ業務改善の提案は、職場の状況を数値化したり担当者の悩みを聞いたりすれば、そこまで難しいものではありません。
業務改善の効果を客観的に上司や同僚に伝えることができれば、納得して一緒に行動してくれる人はいるはずです。
上司やチームメンバーへの提案方法については、以下のページで紹介しています。参考になる部分もあるかと思います。
まずは自分で出来る範囲で改善していきつつ、少しずつチームメンバーに広げていくと頑張りすぎず、ムダを減らしていけるのではないかと思います。
これはやれるかもしれないと感じた内容からぜひ実践していただければと思います。
仕事を効率化したい人にお勧め記事
仕事を効率化できるようになるために役立つ記事は以下で紹介しています。
仕事効率化に必要な考え方
仕事の効率化を目指すときのポイントは、以下の記事で解説しています。ぜひ合わせて読んでみてください。
●生産性の低い職場の特徴
●仕事の段取りを組むときのコツ
●職場の無駄を省くためのヒントやポイント
●効率化のアイデアを出すための考え方
●ムダな会議を減らすためのコツ
仕事ができる人になるために必要なテクニックやスキルを学ぶ
仕事ができる人になるためのテクニックやスキルは以下の記事で紹介しています。
●業務マニュアルを作成するときのポイント
●業務チェックリスト作成のコツ
●文章を分かりやすく書くコツ(ロジカルライティングを使う)
●ガントチャートで仕事の進捗確認を効率化する
●フローチャート作成のポイント
個人スキルを高める
仕事で使える個人スキルを高めるのに役立つ記事は以下です。
●パソコン操作を早くして効率的して資料作成を早める
●正しいパソコンの使い方について詳しく知りたいなら
●事務職に必要なパソコンスキルについて知りたいなら
●独学でパソコンスキルを学ぶなら何かから学ぶべきか?
仕事ができる人・早い人の考え方や行動のポイントを学ぶ
●仕事が遅い人の特徴とは?
●仕事が早い人の特徴とポイント
●高学歴でも仕事ができない人の理由
●仕事ができる人とできない人の本質的な違いとは?
●失敗からどのように学ぶか?
●仕事を仕組み化するためのコツ
●仕事ができる人になるための本
仕事での評価を上げキャリアアップを目指す
●仕事で結果が出る人出ない人の違いやキャリアアップのコツ
●仕事で評価されないのはなぜか? 評価される人のポイントを解説
●求人募集に必要なパソコンスキルとはどれくらいのレベルか?
●仕事には向き不向きがある
●将来性の低い仕事をやめ転職した話
エクセルを使った仕事の自動化や仕組み化を行う
業務自動化(エクセルマクロVBA)に関連する情報は、こちらの記事で解説しています。ぜひ合わせて読んでみてください。
●エクセルマクロVBAを習得した人の体験談
●エクセルマクロVBAで出来ること
●エクセル関数よりエクセルマクロVBAを習得した方がいい理由
●今すぐ使えるマクロVBA入りのエクセルをダウンロード