エクセルマクロVBAを含めたプログラミングを使って在宅ワークを考えている人がいます。
しかし、プログラミングの在宅ワークで「どれくらいの収入アップを期待できるのか?」や「どの程度のスキル・レベルが必要なのか?」についてあまり情報が出回っていません。
そのため、チャレンジするかしないか迷ってしまう人も多いはずです。
実は私は会社員といて働きつつ、エクセルマクロVBAと言われるプログラミングを活用して在宅で副収入を得ていました。
そこで、エクセルVBAのようなプログラミングを使った在宅ワークの実態についてお伝えしていきます。
この記事では、具体的には以下のことを紹介していきます。
・一案件でどれくらい収入を見込めるか?
・どのような仕事を受注するのか?
・一案件を終わらせるのに必要な時間はどれくらいか?
・どれだけのスキルがあれば、副業をこなせるのか?
・どのようにすれば仕事を受注できるのか?
目次
会社員がエクセルVBA作成の在宅ワークをしたらどうなるか?
私は企業のサラリーマンとして平日の日中は会社勤務をしながら、帰宅してからの時間や土日の休みを使って在宅で副業をしていました。
その在宅副業は、エクセルVBAと呼ばれるプログラミングスキルを活かしてツールを開発することでした。
しかし一言でツール開発といっても、ピンとこない人も多いはずです。
そこで、イメージを掴んでいただくためにエクセルVBA開発の副業がどのようなものかを以下で簡単に説明します。
エクセルVBAを使ったプログラミング在宅ワークの実態・現実
エクセルVBAを使ったプログラミング在宅ワークの実態について、一問一答で紹介します。
質問1. 一案件でどれくらい収入を見込めるか?
→案件あたり5万~8万
質問2. どのような仕事を受注するのか?
→仕事の効率化ツールです。以下で私が5万で作成したツールを紹介しています。
質問3. 一案件を終わらせるのに必要な時間はどれくらいか?
→案件次第ですが、早いときで1日でほぼ完成するときがあります。ただ、一度作成しても、「ここを直してほしい」という要望が来るので、それに対応する必要があります。
私の場合は、だいたい1週間~2週間で1つの仕事が終わっていました。
質問4. どれだけのスキルがあれば、副業をこなせるのか?
→これも案件次第です。最低限3ヶ月勉強すれば、案件次第で副業をこなすことは可能です。これについて後で詳しく記載します。
質問5. どのようにすれば仕事を受注できるのか?
→ランサーズやクラウドワークスのような仕事の求人サイトが一般的です。しかし、私の場合はある理由があって、自分のサイトを通じて受注していました。
私の例を簡単に紹介しました。それでは、以下で詳しくお伝えしていきます。
補足ですが、エクセルVBAについて詳しくない人のために、エクセルVBAについて説明します。
補足|そもそもエクセルVBAとは何か?
エクセルVBAとは、以下のようなエクセルを活用した自動化ツール作成機能のことです。
VBAについては、以下の記事で詳しく解説しています。
エクセルマクロVBA作成の副業で5万円/案件で受注した事例
エクセルVBAを含めたプログラミングの副業で気になるのは、「どのようなツールを作ればいくらの収入になるか?」ということです。
そこで、実際に私が作ったVBAツールを紹介します。
以下の動画は、私が5万で受注して1週間で納品した案件です。
どのように仕事を受注したのか? ウェブからの問い合わせ
このプログラムを受注したのは、当サイトに問い合わせをいただいたのがきっかけです。
問い合わせをしてくれたのは、会社でPDF情報をエクセルにコピペする作業の担当者の人でした。
その人は、毎月数百枚のPDFをエクセルに転記していて、「ムダな仕事を効率化したい」という思いで依頼をしてきたのです。
そこで、上記のプログラムを作成し納品しました。
プログラム作成は時給換算すると5千
上記の動画で紹介しているプログラムは作成に10時間かかりました。
そのため、5万の報酬から考えると時給は5千円と言えます。
プログラムは以下の記事で公開しているので、もしプログラムの難易度を知りたい人はぜひ読んでみてください。
本案件の場合、私は5万で受注しましたが、実際にはいくらでプログラム開発を請けるのが妥当なのでしょうか。
Excelマクロの作成費用や開発料金の相場はいくら?
マクロ作成の費用や開発料金の適正な相場がありません。言い値であることが多いです。
そのため、同じ案件でも営業力が高い人であれば、高い見積もりで仕事を受注できます。
一方で営業力がなければ、安い価格で受注せざるを得なくなります。
しかし営業力と言われても、どのような力なのでしょうか?
在宅ワーカーに求められる営業力とは?
ここで言う営業力とは、相手の要望を上手く引き出すことです。
相手の本当の要望を聞き出すことができれば、必要なプログラムを追加で開発したり、自分にしかできない付加価値を付けたりすることを提案できます。
そうすることで、依頼主から提示された費用に上乗せをすることができます。
例えばVBAの場合、紙に自動印刷するプログラムを作成することが可能です。
そのため、依頼主から印刷をしたいという要望を聞き出すことができれば、そのプログラム開発を追加要望を受けることが可能です。
しかし、依頼主はそもそもVBAで自動印刷プログラムが作成可能であることに気づいていません。
また気づいていても、それより印刷は不要と考えているかもしれません。
このとき営業力を使って、印刷の自動化の重要性に気づいてもらい、「印刷の自動化もしたい」と思ってもらえるようにするのが営業力です。
そうすれば、追加の開発費用として料金アップが可能になるのです。
このように営業力のあるかないかで、作成費用が変わってくるのです。
私の場合はVBAプログラミング案件を5-8万で受注していた
私が受注したエクセルマクロVBAの作成費用は、5万~8万で受注することが多かったです。
しかし、ランサーズやクラウドワークスのようなウェブで仕事を受注できるサイトをみると相場が分かります。
実際、以下のように見てみると、案件あたりの作成費用は安いモノで2千で、高いモノで60万まであります。
事例1|2,000円|ランサーズやクラウドワークスの案件
事例2|40,000円|ランサーズやクラウドワークスの案件
事例3|600,000円|ランサーズやクラウドワークスの案件
費用が安いものは簡単ですが、安すぎて自己犠牲的な働き方になってしまいます。
また費用が高いものは、作成日数が長いため長期間のプロジェクトが予測されます。
ランサーズやクラウドワークスでは価格競争が起き作成費用は下がる
私から見ると、ランサーズやクラウドワークスでの受注は難易度が高いです。
それは費用の高い案件には、たくさんの応募があり受注が難しいのが理由です。
また費用が安い案件では、仕事を受注しても時給がコンビニ店員を下回るようなこともあります。
しかし、これは仕方のないことです。なぜなら供給過多になっているからです。
要はランサーズやクラウドワークスを使うと、価格競争になってしまうのです。
たとえば案件1つに対して5人が応募した場合、どうなるでしょうか。
実績があまりに乏しい人を除外するのは当然として、依頼側は作成費用の安い人を選ぶのが道理です。
なぜなら、依頼側は良いモノを安く作成してほしいと願っているからです。
そうすると仕事を請けたいと考える人は、作成費用と安くしてでも仕事を受注しようと考えます。
そのため価格競争が起こり、コンビニ店員の時給の方が高くなるようなことが起こるのです。
このように、ランサーズやクラウドワークスでは価格競争になるため、受注費用が安すぎてブラックな働き方になってしまいます。
私がランサーズではなくウェブサイトで案件受注していた理由
私がランサーズを使わなかったのは、上記の価格競争を避けるためです。
価格競争を回避しないと、どれだけいいものを作成しようと安い費用で受注せざるを得なくなります。
それではどのようにしたのかと言うと、ウェブサイトを作成しました。
そのサイトを通じて、エクセルマクロVBAの情報発信をしたのです。
その結果、サイトからの問い合わせでお仕事を受注できることが増えました。
多いときは月に3件以上の問い合わせが来ます。
問い合わせをいただければ、依頼主と一対一で対話できる時間を確保できます。
相手と対話しながら、要望を聞き出し、追加機能を提案したり新しい自分にしかできない付加価値を付けたりしたのです。
その結果、こちらで費用を提示できました。
しかしランサーズでは応募する人が多く、費用で比較されてしまいがちです。
そのため相手の要望を聞き出す前に、誰に受注するのか決まってしまいます。
当然ウェブサイト作成には時間がかかりましたが、副業として10万以上の収入を得るにまで至りました。
もちろん、この収入はサラリーマンの月給とは別でした。
副業としてお金をもらえるエクセルマクロVBAの基準・レベルとは?
エクセルマクロVBAで仕事を受注したい人にとって、不安なことに副業として仕事を受注できるレベルが分からないことがあります。
どのような依頼があって、どのようなプログラムを作成すればいいのか分からないのです。
そこで、以下で実際に私が受注した案件について紹介します。
受注したプログラムを目で見るのが一番分かりやすいので、動画や画像を使って解説します。
案件事例1|レベル低|エクセル内のデータ転記
・プログラム作成時間:3時間
私が携わった案件で難易度が低かった案件です。これは難易度は低いです。
なぜなら、エクセルだけで完結する仕事だからです。
というのも、多くの案件はエクセル以外のソフトウェアとの連携が要求されます。
この案件はエクセルの情報を転記・整理するだけなので簡単です。
そのため、はっきり言ってこの動画で紹介しているプログラムが作成できなければ、副業で収入を得ることができるレベルではありません。
もっとVBAのレベルを上げてから仕事を受注するほうが無難です。
案件事例2|レベル中|PDFの情報をエクセルにリスト化する
プログラム作成時間:10時間
既に紹介している内容です。これは難易度中の案件です。
なぜなら、PDFと連携させる必要があったからです。
このような他のソフトウェアとエクセルを連携させるには、技術と経験が必要です。
実際、海外サイトを調査したり、PDFであればAdobe Acrobatのホームページで調べたりして、自ら調べてプログラムを作成しました。
そのため、海外文献を読んでプログラムを調査するくらいはできるようになる必要があります。
ただ、この案件はやりたいことが明確であり、あとはPDF連携さえできればよい案件でした。
そのような意味で難易度は中といえます。
案件事例3|レベル高|マーケティング用資料の作成
プログラム作成時間:15時間
本件は動画はお見せできません。依頼者との約束があるためです。簡単な画像のみを見せます。
これは難易度高の案件です。
なぜなら、プログラミングスキルだけでなくマーケティング知識やスキルが必要になってくるからです。
そもそもエクセルVBAはプログラミングによる作業自動化のツールです。
しかし考えてみてほしいのですが、依頼者はエクセルVBAのツールが欲しいわけではありません。本当に欲しいのは結果です。
要はそのツールを使うことで、仕事の質や早さを上げたいのです。
そのため、エクセルVBAのプログラミングを行う前に、相手が本当に望んでいるものを明確にする必要があります。
たとえば、この案件において、依頼主はマーケティングのツールを求めていました。
実際、LTVという言葉を依頼主が使っていましたが、そのLTVという言葉の意味を理解しておかないと何の話をしているのか理解できません。
このように、プログラミングがどれだけ高くても、相手の要望を理解できないと仕事をこなすことはできない場合があるのです。
つまり、プログラミングと他の分野の専門性という2つの軸が求められることがあります。
そういうわけで、本案件は難易度が高いと言えます。
ただ逆に言えば、他にできる人がいないので高い費用で受注できるメリットもあります。
エクセルマクロVBAで土日で出来るアルバイトとは?
エクセルマクロVBAを使って土日できるアルバイトをしたいなら、以下の2つがあります。
VBAのアルバイト1|仕事受注サイトでVBA開発を受注
VBAのアルバイト2|ウェブ記事作成を受注
VBAのアルバイト1|仕事受注サイトでVBA開発を受注
VBAのアルバイトとして分かりやすいのが、VBAプログラムの開発を受注することです。
上記でお伝えしてきたのはVBAプログラム開発案件です。
VBAプログラムの開発案件は、ウェブで仕事を受注できるサイトも多いです。
それらに登録しておけば、仕事の受注は可能です。以下に例を挙げておきます。
私が知る限り、上記の3つに大きな差はありません。
ただ上述した通り、仕事の案件を受注するときは、競争が起こりがちです。
1つに案件に複数の人が応募するのです。
そのため、どうしても仕事を受注したいのであれば、いくつかのサイトをブックマークしておくと良いです。
そして、応募が少ない仕事や自分だったらできそうな仕事を探すことで、受注できる可能性が高まります。
注意点としては、アルバイトとしてVBAプログラムの開発受注するのであれば、上述した「レベル低のプログラムは作成できるスキル」は身につけておかないといかせません。
もし作成できないなら、副業はまだ早いです。収入アップの前に勉強してスキルアップしましょう。
VBAのアルバイト2|ウェブ記事作成を受注
エクセルVBAのアルバイトとして、ウェブ記事作成という選択肢があります。
エクセルVBAに関する経験や知識をウェブ記事として配信する方法です。
例えば、当サイトではウェブ記事作成を募集しています。
実際に、私以外の人に書いていただいた記事を公開することもあります。
以下が、その記事の事例です。
この記事を作成することで、5千~1万の報酬です。
ウェブ記事作成は初心者であれば、1~2週間で1記事作成が妥当なペースといったところです。
このようにエクセルVBAの知識プログラム開発以外にもVBAの知識や経験を活かしたアルバイトはあります。
ランサーズやクラウドワークスでも募集していることもあります。興味がある人は応募していみると良いです。
エクセルマクロVBAの副業やフリーランスに資格は必要か?
エクセルVBAの副業やフリーランスには、資格は必要ありません。
なぜなら、資格ではなく実力が求められるからです。
例えば、あなたがVBAプログラムを依頼するとき、以下のどちらの人に仕事を頼みますか?
→「VBAエキスパートという資格を持っています」
Bさん|資格はないが、実績多数
→「VBAプログラミングの経験は○○年で、○○や○○の案件を担当し、○○時間の効率化をしてきました」
AさんではなくBさんに依頼をしたいはずです。
なぜなら「VBAエキスパートという資格を持っています」とだけ書かれても、「それで何ができるの?」と思われてしまい、人から選ばれません。
一方で「VBAプログラミングの経験は○○年で、○○や○○の案件を担当し、○○時間の効率化をしてきました」と書かれていると、実績が目に見えます。
もちろん医者や弁護士のような国家資格がないと、そもそも仕事ができない場合はあります。
しかしプログラミング仕事の受注であれば、実績の方がすべてです。
エクセルVBAにはVBAエキスパートという資格がありますが、この資格を取ったところで何かを保証してくれるものではないのです。
このように、エクセルVBAの副業やフリーランスであれば資格ではなく実績で勝負しないと、人から選ばれません。
Excelを売る在宅ワークの方法はあるか?
エクセルを売る在宅ワークとして、ウェブ求人で仕事を得る以外にも方法があります。
それはエクセルツールやサービスを提供することです。
他では得られないツールを作り、販売するのです。
例えば作成したツールをヤフオクで販売したり、サイトを通じて受注したりするのです。
実際、私は以下のページで複数のPDFファイルに自動でパスワードロックをかけるツールを作成しました。
このページからは毎月のように問い合わせがあります。
このようにエクセルツールを作成し、それを媒体を通じて販売する方法もあります。
ただし、この方法は顧客別にカスタムが必要になる場合があります。
顧客別の対応が必要になることがある
私はPDFに自動でパスワードを付与するエクセルツールを販売しています。
そのときよくあるのが個別の要望に対応することです。
例えばPDFパスワードをランダム設定したり、エクセルにハイパーリンクを自動出力したりすることがあります。
このように顧客別にカスタムが必要になることが少なくありません。
ただこのようなカスタムの依頼は、価格アップのチャンスでもあります。
顧客とコミュニケーションをとって、お互いがwinwinになるような提案をすることが大切です。
ウェブでの仕事の受注は大変だが、一度動き出せば稼げる
ここまでエクセルVBAのプログラミング在宅副業の収入から必要レベルまでお伝えしてきました。
これまでの私の経験から言えば、ウェブで仕事の受注は大変です。
なぜなら継続的に仕事を受注できるようになるまでは、稼ぎゼロです。
また同業他社との差別化も考える必要があります。
実際、ランサーズやクラウドワークスといったウェブでの在宅仕事の求人サイトでは供給過多になっています。
新規参入者がランサーズやクラウドワークスで仕事をもらうとき、低価格で仕事を受注してしまうのを何度も見てきました。
その結果として、ランサーズやクラウドワークスに登録だけして、開店休業の人を何人も見てきました。
そのため、もし副業で数十万の収益を上げたいなら、ウェブで仕事を受注したいなら、自分にしかできない方法でやっていくを強くおすすめします。
たとえば、私であればウェブサイト作成でした。
実際、ウェブサイトがうまく稼働した後は毎月安定的に収入がもたらせるようになりました。
当然、この方法は収益が上がるまでに時間がかかりますが、半年から1年で数十万のレベルの収益を上げることは可能です。
サラリーマン副業については以下で紹介していますので、合わせて読んでみてください。