エクセルVBAを使って、業務を効率化したり、カッコよく仕事を片付けたいけど
「エクセルマクロってなんだか難しそう」
「どう勉強すればいいのか…」
と感じていませんか?
実は、僕自身が、エクセルマクロを勉強を始めた頃、こんな不安で頭がいっぱいでした。しかし、そんな不安を感じる一方で、エクセルマクロができるようになれば、会社の業務を一気に効率化できる!そんなウキウキ感もありました。そして、
勉強をはじめて1ヶ月で、3時間の仕事を30分にし、年間100時間の業務効率化を達成しました。この記事では、今では企業でパソコン研修を行う僕が、エクセルマクロを、効率的に学ぶためにコツをお伝えしていきます。
そもそもエクセルマクロVBAとは?とギモンに感じているなら、以下の記事で詳しく解説しています。これからエクセルマクロVBAを学びたい人には必読です。
目次
エクセルVBAの習得を加速させるコツ|学習前の準備
エクセルVBAをスムーズに習得するに、準備しておきたいことがあります。このステップを飛ばすと、後から伸び悩む…なんてことも。
まずは、マクロの勉強を始める前に、やっておくべきポイントを紹介します
コツ1|パソコンを早く操作できるようになっておく
実は、パソコンの操作スキルが低い人は、マクロをスムーズに習得できません。たとえば、エクセルマクロでは以下のようなコードを書く必要があります。
タイピング速度が遅いと、かなりしんどい思いをすることになります。
このように、マクロを書くときにタイピングのスキルがあると役立ちます。加えてショートカットのスキルがあると、さらにマクロの習得が早くなります。要求されます。逆に言えば、これらをある程度使いこなせないと、エクセルマクロの習得するのに時間がかかります。
目安としては
1.ショートカットキーが20コ程度は使える
2.タイピングはキーボードを見ずに打てる
この2つを満たしておくと、VBA習得がスムーズになります。もし、パソコンスキルをアップしたいなら、以下の記事も合わせて読んでみて下さい。
ショートカットキーを使いこなして、パソコン操作を早くする方法を紹介しています。
パソコン操作の時短ワザを知っておくと、さらに習得が早くなります。詳しくはこちらの記事を読んでください
もし、パソコンスキルに不安がある方は、こちらの無料動画で学習するのもオススメです。
コツ2|マクロで「できること」と「難易度」を把握しておく
マクロの勉強を始める段階では、マクロを活用して「できること」ってイマイチ分かりませんよね。ですので、本格的に勉強を始める前に、「できること」と「その難易度」を把握しておきましょう。
下記の通り、いろいろなことを自動化できます。難易度としては、エクセル内で完結する仕事のほうがハードルが低く、ワードやパワポなどは難易度が高いです。
「できること」と「その難易度」はこんな感じです。
・エクセル内データ集計
・エクセル内で報告書作成
★★☆:ふつう
・エクセルでのグラフ作成
・フォルダ作成
・ユーザーフォーム
★★★:ムズカシイ
・エクセルの情報からワードの報告書作成
・エクセルの情報からパワポ作成
・アウトルックでのメール送信
・インターネットの情報を取得
初心者であれば、できるだけレベルが低いところから手を付けることをオススメします。
マクロで「できること」について、詳しく知りたいなら、こちらの記事で紹介していますので、あわせて読んでみてくださいね。
僕がマクロを習得するに至った経緯、どんな風に学んでいったかを詳しく紹介していますので、興味があれば、読んでみてください。
コツ3|vlookupレベルのエクセル関数を理解しておくと良い
vlookupを理解できるレベルになっておくと、エクセルマクロの習得がスムーズになります。しかし、カンペキに使いこなすレベルにである必要はありません。あくまでエクセル関数の文法を理解しておく程度で十分です。その理由は、こちらの記事で説明しているとおり、エクセル関数の勉強に集中するよりエクセルマクロの学習をする方が、メリットが大きいからです。
もし、vlookupレベルのエクセル関数に不安がある方は、こちらの無料動画(ITセンスがよくなるエクセル講座)で学習してみるとイイでしょう。
マクロのプログラムを作成・開発するときのコツ
ここからは、マクロでプログラムを作成したり開発するときに、やってほしいことを紹介します。効率良く上達したいなら、これから紹介することを実践してみてくださいね。
コツ4|効率化したい仕事を見つける
あなたが関わっている仕事で、
「この仕事を自動化できそう!」とか
「自動化できたら、うれしい!ラクになる!」
と感じるものはありませんか?
もしくは、上司や同僚が困っていそうなことはありませんか?
マクロの勉強の前に、そんなネタを見つけておきましょう。
多くの人がスルーしているのですが、エクセルマクロで効率化したい業務を見つけておくことがとても重要です。夢や目標は、自動車のガソリンのようなものです。
たとえば、登山するとき、まず登りたい山を選びますよね。そうしないと、どのルートで登るか?は設定できません。もし、目指す姿がないと挫折の原因につながります。
ちなみに、僕自身の話なのですが、エクセルマクロ初心者だったころ、とにかく「メールを自動送信したい」という気持ちが強かったです。そのせいもあり、
最初にチャレンジしたのは、自動でメールを送るマクロでした
いきなりチャレンジするには、ハードルが高すぎて、挫折しました。しかし、この原動力があったからこそ、高い目標に向かって、かなりの速度で習得していくことができました。しかし、「これ作りたい!」という夢や目標が、自分を動かす原動力になったのは間違いありません。
もし、これといって思い浮かばない方は、こちらの記事を参考にしてみてください。
コツ5|まずは自分の業務から改善する
マクロ上達のカギは、「実践」です。実践経験に勝るものはありません。しかし、いきなりチームや部署の業務を改善するのは、オススメしません。まず、最初に実践するのは、自分の業務改善です。その理由は以下の3つです。
1.仕事の流れを把握しており、面倒な部分を理解している
2.やり方を変更しても、周囲への説明が必要ないから
3.自分で改善したい業務を選べるから
もちろん、できるなら上司やチーム全体の業務を改善してもかまいません。しかし、上司やチームの方は、エクセルマクロの難易度を考慮せずに、要望を伝えてきます。
ですので、要望に応えることができる自信がつくまでは、上司やチームの業務をマクロで改善するのは見送りましょう。あとで、いくらでも出来るようになりますので。
コツ6|業務の一部でも、プログラムを組む!今、できないことは捨てる
初心者がやりがちなミスとして、業務を全自動化にチャレンジすることがあります。しかし、VBAで1つの業務を完全に自動化することは、高度なスキルが必要です。
もしかしたら、「調べれば何とかなる!イイ案が見つかるハズ!」と考えるかもしれませんが、オススメしません。初心者の内は、ウェブや本で調べても、経験者の2,3倍くらい時間がかかります。しかも、多くの場合、何とかなりません。「調べても、結局よく分からない」という経験が続くと、挫折の原因になります。ですので、
10分調べて分からないなら、今は捨てる。
初心者のうちは、カンペキ主義になりすぎず、できるところから少しずつやることをオススメします。分からないことがでたら、少しずつ調べていき、型を増やしていきます。もし、その時点で分からなくても、継続していれば、少し経ったころに「あれって、こういうことだったのか!」と分かる時がきます。
目標は高く、でも現実を見据えることが大切です。
コツ7|初心者ならエクセルの中で完結する業務を選ぶ
エクセル内で完結する業務は難易度が低い。一方でワード、パワポ、メールの操作は難易度が高い。実際に、僕はいきなりメールの操作から学習を始めたので、挫折した経験があります。
ですので、初心者の場合、エクセル内で完結する業務から手をつけましょう。とくにこちらの記事で紹介している内容から始めるのをオススメします。
エクセルVBAコーディングのコツ
VBAコーディングの正しいクセをつけておくことで、効率良くコードを書き上げることができます。逆に、悪いクセが付いてしまうと、エラーが出やすくなってしまいます。ですので、初心者の内から、正しいやり方を抑えておきましょう。
コツ8|デバッグ回数を減らす書き方を抑える
初心者がエクセルマクロ学習で失敗する原因として、「エラー処理で出来ないこと」があります。しかし、初心者の人ほど、自ら失敗をしやすくする書き方をしていることに気づいていません。たとえば、インデントをずらさずに、コーディングすると、見やすさが違います。
このように可読性を上げる書き方のクセを付けておかないと、エラーを一つ見つけるにも苦労します。インテンド以外にも、効率的にマクロを書く方法があります。もし、詳しく知りたいなら、こちらの記事をよんでみてください。
コツ9|コメントを残してメンテナンス性をあげる
コメントとは、以下のようにVBEの中にメモを残すことです。VBAの場合、「’」と書くと、その後ろは、コメントとして認識されます。
コメントを残すメリットは、メンテナンス性が上がることです。たとえば、VBA作成後に、修正が必要になったときに役立ちます。コメントを入れておけば、どんな目的で、何をするためのコードか?が一発で分かります。しかし、コメントがないと、コードを解読しながら、目的や意図を読み取る必要が出てきます。
ちなみに、もっとも辛いのは、他人が作ったマクロにコメントが入っていない場合です。ゼロからコードだけを頼りに内容を把握する必要があります。もし、あなたが、誰かに引き継ぐ可能性があるなら、コメントを残しておくと、いざという時に喜ばれます。
コツ10|マクロの処理を高速化する
VBAには時間かかるコードと高速処理できるコードがあります。同じ作業を行うにも関わらず、選んだコードによっては、1分以上差が出る場合もあります。もし、VBAを習得するなら、高速処理できるコードをメインに覚えていきましょう。
たとえば、以下のことを実践すると、マクロの処理が早くなります。
・配列を使う
・Application.ScreenUpdating Falseで画面切り替えをOFFにする
・Application.Calculation = xlCalculationManualで自動計算をOFFにする
処理スピードが速いものを把握しておかないと、いざ大量データを処理するときに、困ります。VBAの習得開始の時点から、処理速度が速いかどうかを考えながら、学ぶことをオススメします。
さらに詳しく知りたいなら、こちらの記事がおすすめです。
VBAでのプログラミングを勉強するときのコツ
ここでは、プログラミングを学ぶときのコツを紹介します。手当たり次第!というのはオススメしません。学び方のコツを抑えて、効率よく学びましょう。
コツ11|ゴールから逆算で学ぶ
ウェブや本を調べると、「配列」や「Do loop構文」といったムズカシイ内容が紹介されていますが、すべて学ぶ必要はありません。むしろ、すべて学んでいたら、キリがありません。
大切なのは、ゴールから逆算して、必要な型(コード)だけ覚えることです。
そのために、前述した通り、「効率化したい業務」をあらかじめ見つけておきます。実際に学ぶときは、そのゴールに必要なコードだけを探して、それだけを学びましょう。
良くないのは、教科書を最初から順番にやることです。ゴールに必要なところだけを集中して勉強していきましょう。型(コード)選びは、ネットで無料で手に入るものでも良いですし、書籍で紹介されている実例でも構いません。
コツ12|自力で書けるまで練習問題を反復
「学ぶべき型」を見つけたら、その型の一つ一つのパーツがどういう働きかを理解します。「見つけた型」がコピペでうまく動けばいいのですが、そうもいかないことのが現実です。
最初のうちは、しんどいですが、一つ一つのコードを理解できるように少し頑張りましょう。
型を理解したら、自力でゼロから書けるまでやります。自力で書ける型が5-10個になるころには、かなり実力がついているでしょう。
型が身につけば、それだけで業務改善できる場合もありますので、反復して練習しましょう。
コツ13|学んだら、すぐ実践
業務を効率化してナンボという気持ちでエクセルマクロを学んでいました。とにかく学んだことから実践の繰り返し。
もちろん、業務で実践していくと、「こういうことをしたいけど、どう書けばいいのか分からない」ということに出会います。その度に、Yahoo知恵袋、他のサイトで調べて、少しずつ知識を広げていきました。
正直にお伝えしますが、作ったはいいがまったく効果の出なかったマクロもありました。しかし、そういった失敗が、次に活きました。
「学んだら、実践!」これが大切です。
コツ14|セミナーは行ってもいいし、行かなくてもいい
セミナーに行くのも選択肢の一つですが、あまりオススメしません。初心者の内は、学ぶ準備ができていないので、セミナーの内容に着いていけないからです。数万円支払って、よく分からなかった…というのは悲しすぎます。また、本もあまりオススメしません。画像では、エクセルの分かりづらいからです。
ですので、まずは、最初のうちは、経済的にも時間的に損が少ない方法を選びましょう。無料で手に入る情報なら、こちらの無料動画講座がオススメです。初心者でも簡単なマクロなら作れるところまで解説してくれています。
マクロを作って、周囲から高い評価をもらうコツ
あなたが、自分の業務をマクロで自動化できるようになったら、次は上司やチームのためにマクロを作成しましょう。私もマクロを学習して、2ヵ月で、チームの業務をマクロ化しました。ほんの一部だけで、全自動とまではいきませんでしたが、それでもすごく喜んでもらえました。
ここでは、マクロを活用して、周囲から高い評価をもらうコツを紹介します。
コツ15|自分を過小評価しない
エクセルマクロを学ぶなら、積極的に実務で使おうとする人ほど、成長が早いものです。もしかすると、あなたは自分のレベルがまだまだ足りていないと思うかもしれません。
しかし、実はあなたのレベルは、十分に貢献できるレベルに達していることも多いのです。ぜひ、あなたのレベルを過小評価せずに、ガンガン業務改善を提案していきましょう。
コツ16|会社の業務時間中に、マクロを作る
自宅で勉強してもいいですが、なるべく会社の時間でマクロを作るのを意識しましょう。そうすることで、業務効率化して成果を出すという責任感をもてます。
最初は、業務中にマクロを作ることに罪悪感があるかもしれません。
しかし、マクロで実際に業務改善を行えば、多くの人から喜ばれます。最初は業務をしながらでしんどいかもしれませんが、マクロを作って感謝されつつ、自分もスキルアップする。このサイクルを構築するのが理想です。
コツ17|スキルを見せびらかす
エクセルマクロで業務を効率化したら、上司や部署の人がチラ見できるよう、パソコンの位置を調整しましょう。もちろんわざと。そして、そのままコーヒーでもいれにいってください。
すると、同僚がその画面を見て驚いている様子を見れます。
「ああ、すごいことをしているんだ」という自己重要感を感じることができるので、オススメです。カンタンに言うと、自画自賛ですが(笑)
コツ18|最大の上達方法|なぜエクセルVBAを習得したいのか?
ここまで、さまざまなコツを取り上げてきましたが、もっとも大切なのは、あなたがエクセルマクロを学びたい!と感じた理由です。なぜなら、その理由こそ、あなたのマクロ学習の原動力だからです。「実践」が大切とお伝えしましたが、「実践」するには「原動力となるガソリン」が必要です。
私がエクセルマクロを教えてきた方の中には、「なんとなく…」や「先輩が使っていてスゴイと感じた」や「今の業務をなんとかしたい」などがありました。どれも素晴らしい理由です。ぜひ、その原動力を大切にして、マクロを学習を進めていっていただければ、と思います。
マクロの記録を作るときのコツ
自動記録からマクロを使い始めた!という方も多いでしょう。マクロの自動記録も上手に使えば、かなりのものが使えます。しかし、メリット・デメリットを把握した上で、活用しないと、マクロの自動記録しか使えないレベルで止まってしまいます。もし、マクロの自動記録のコツについて、知りたいなら、こちらの記事を合わせて読んでみてください。
もし、マクロを自分で編集してみたいなら、こちらの記事もおすすめです。
何から学習をはじめるか迷ってるなら
もしあなたがエクセルVBAの勉強を始めたいけど、なにから始めればいいのかわからないなら、こちらがオススメです。無料動画なので、セミナーや書籍を読むより、経済的にも時間的にも、お得です。内容も初心者向けて、丁寧に解説されているので、とてもオススメです。
最後になりますが、エクセルマクロで仕事を効率化すると、あなただけでなく、あなたの周囲の人も助けることができます。
あなたには、高い視点で考えていただき、ぜひエクセルマクロという素晴らしいスキルを手に入れてほしいと思います。あなた自身はもちろん、あなたの周囲の方を助ける人材になっていくことを願っています!
ただマクロを独学するときは、以下のことに気をつけて学習することをお勧めします。せっかくの学びたい気持ちが空回りしないように、以下の記事を一度読んでおくことをお勧めします。
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