社会人として働きだすと、仕事がつまらないと感じてしまうことがあります。
特に20代や30代の内は、仕事を楽しいと感じる瞬間がそう多くはありません。
実際、私自身も仕事が楽しいどころか辛くなり、やめた経験があります。
しかし、その経験から言えるのは、「仕事がつまらない」と感じるのにはいくつかのパターンや理由があることです。
そして、このパターンや理由の違いを理解しておく必要があります。
そうしないと、勢いで仕事を辞めて痛い目を見ることになります。
そこで、仕事がつまらないと感じる原因とそれぞれにおける対処法について紹介していきます。
目次
つまらない仕事とおもしろい仕事とは何か?
そもそもつまらない仕事とおもしろい仕事とは何でしょうか。
実は、仕事には誰がやっても面白いものやつまらないものがあるわけではありません。
そうではなく、人それぞれに面白いと感じる部分やつまらない部分があるだけです。
例えば、私は学生時代から、学生時代のアルバイトも含めて多くの仕事に携わってきました。
実際、研究施設、派遣、正社員、ベンチャーと様々な職場で働いてきたのです。
その中には、何年も継続できたものもあれば、数ヶ月で逃げるように辞めたものもあります。
そして、どの仕事にもつまらない部分もあれば面白い部分もありました。具体的には以下のです。
No | つまらなかった仕事 | 楽しかった仕事 |
1 | 自分の実力や才能が足りないとき | 仕事ができる人と一緒にするとき |
2 | 職場での人間関係が構築できないとき | 誰もやったことのない仕事をするとき |
3 | 仕事が暇で面白くないとき | 仕事の仕組み化・自動化するとき |
以下で、一つずつ紹介していきます。
「つまらない仕事」とは何か?
そもそもつまらない仕事とはどのようなものでしょうか。
まずは、私が経験してきた中で、つまらなかった仕事について紹介していきます。
経験1|自分の実力や才能が足りないとき
経験2|職場での人間関係が構築できないとき
経験3|仕事が暇で面白くないとき
一つずつ紹介していきます。
経験1|自分の実力や才能が足りないとき
仕事をつまらないと感じる理由の一つに、自分自身のスキルや実力が足りないことがあります。
分かりやすく言うと、「結果を出せていない」ということです。結果を出せていないと、仕事がつまらなくなります。
その理由は、シンプルで評価されないからです。周囲から評価され信頼されないと仕事は楽しくありません。
例えば、私は営業交渉をしていたことがあります。正直言って、この仕事は苦い経験の一つでした。
というのも、残念ながら私には営業の才能はなかったからです。
ただ営業の仕事を始める前は才能がないことに気づいていませんでした。
そのため、お客さんの悩みを聞き出し、それを解決するようにセールストークを組み立てることに楽しめるに違いないと思っていたのです。
私は順序立てて伝えるのは、得意だと思っていたからです。
しかし、現実はそこまでうまくいきませんでした。1ヶ月頑張って売れたのは、1件だけだったのです。
一方で、当時お世話になっていたベンチャーの社長は圧倒的に営業が上手かった。
人とすぐに仲良くなり、製品を売っていました。一人で私の10倍は売上を上げていたのです。
はっきり言って、これだけ差が生まれる意味が分かりませんでした。私は本を読んで勉強していましたし、振り返りも行っていました。
しかし、営業を始めて数ヶ月で敵わないと感じたのです。
この経験を通じて、実力や才能が足りない分野で勝負するのは辛いだけだと強く感じたのです。
逆に、自分の実力や才能が活かせる分野で勝負する方が生産的だと判断しました。
実は、私がウェブサイトという分野で情報発信をしている背景には、このような苦い経験があるのです。
経験2|職場での人間関係が構築できないとき
仕事を楽しめる条件の一つに人間関係があります。
言い換えると、自分の実力を発揮できる職場環境でないと仕事がつまらなくなります。
なぜなら、人間関係一つで仕事に対する意欲が変わるからです。
例えば、私の場合、仕事のやり方を決められると著しくパフォーマンスが低下します。
私が得意とする仕組み化や自動化などの改善が難しい状況になるのです。
実際、私はやり方を決める上司のもとでは力を発揮することはできませんでした。
派遣社員時代にルーティン作業をやり続けたことがありますが、このときは辛かったです。
機械化できる仕事を人力でやっていたので、なぜこのようなことを手動でやっているのだろうと強く強く感じていたのです。
ただ、当時の私はスキルもなく人脈もなかったので、そのルーティン作業を続けるしか選択肢がありませんでした。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。
しかし、このままではいけないと思い、1年で派遣社員を辞めました。
この経験から感じたのは、仕事の裁量を委ねてくれる人間関係を構築できる職場で働くことでした。
経験3|仕事が暇で面白くないとき
上記2つ以外に、どうにもならない理由があります。それは、仕事が暇で面白くない場合です。
これは本人の実力はあるが、仕事に情熱が持てない状況をもってつまらないと感じているときに起こります。
例えば、私の知り合いは大手医療メーカーに入社しましたが2年目で辞めました。その理由は、仕事がつまらなかったからでした。
その人は経理を担当していたのですが、アナログな仕事に時間をかけて仕事をするのが嫌だと嘆いていたのです。
ただ、その人はエクセルでの経理仕事をマクロで改善して一人だけ圧倒的な生産性を維持して働いていました。
しかし、先輩や上司がそのアナログな状況の中、せっせと働いていることに疑問を持ち始めたのです。
そして、入社2年目でこれ以上ここで働いても暇で成長できなさそうと判断し、仕事を辞めました。その後、会計コンサル会社に転職しました。
このように仕事の内容に情熱がもてない場合は、つまらないと感じるものです。
「面白い仕事」とは?
ここまでつまらない仕事についてお伝えしてきました。
一方で、楽しくて仕方がなかった仕事もたくさんありました。それは以下です。
経験1|仕事ができる人と一緒にするとき
経験2|誰もやったことのない仕事をするとき
経験3|仕事の仕組み化・自動化するとき
一つずつ紹介していきます。
経験1|仕事ができる人と一緒にやること
研究施設で働いていたときに、明らかにずば抜けて仕事ができる人がいました。
この人と一緒に仕事をするときは楽しみで仕方なかったです。
なぜなら、仕事に必要な考え方やスキルまで数多く学ぶことができたからです。
例えば、この人と一緒に仕事をしていたとき、「仕事はパフォーマンスが高くなるように環境を整えたほうがいい」といわれたことがあります。
実際、その人は以下のようなことを実践していたのです。
・パソコンの性能で仕事効率が変わるから、性能の高いものに囲まれる
・上司から嫌われない環境を作る。例えば、上司に言われる前に結果を提示する
自分自身が効率良く仕事を進めるために必要なことをたくさん学ばせていただきました。
今でも役立っているのは、パソコンの性能や使い方についてです。
以下の記事でお伝えしている通り、パソコン仕事はコツを知っておくだけで生産性がグッと上がります。
このような人がいる職場はとても楽しくて、この人を驚かせようとして仕事をたくさんしていました。
実は、当時はこれが楽しいと気づいていませんでした。
研究施設を離れて、派遣社員として働いていたとき、その人と仕事をしていたことが本当に楽しいものだったのだと気づいたのです。
その経験から、私にとって楽しい仕事とは「すごい人と一緒に仕事をする」ことなのだと認識させられました。
経験2|誰もやったことのない仕事
私は性格上、これまで誰もやったことのない仕事が好きです。
なぜなら、自分の裁量で好きなように進めることができるからです。
既にある仕事を行うとき、ルールが多くてイヤになってしまうのです。
例えば、職場で初めて海外案件を担当したのが私でした。抜擢された理由は、職場に英語ができる人がいなかったからでした。
誰もできない仕事は、前例がないので敬遠する人が多いです。
しかし、私はこの仕事が楽しくて仕方ありませんでした。
実際、毎月のように海外のお客さんが来て英語で商品や品質管理について説明をしました。
もちろん、海外の人の英語が分からなくて苦戦することもありました。
ただ、誰もやったことのない仕事を自分で考えながら進めていくのはとても充実していました。
責任も大きかったですが、その仕事をするのは毎日楽しくて仕方ありませんでした。
経験3|仕事の仕組み化・自動化
仕事を進めていくと、同じようなことを繰り返すことは少なくありません。
いわゆるルーティン作業です。例えば、エクセルに情報を入力作業はまさに単純作業です。
私はこのようなルーティン作業にも関わらず、仕組み化できていない仕事を見つけるのが楽しかったです。
なぜなら、その仕事を仕組み化して自動化できれば、ラクに仕事を進めることができるからです。
このときに役立ったのはエクセルマクロVBAのスキルです。
このスキルを持っていたので、自分自身で作業を見える化し、自動化することができました。
エクセルマクロでは以下のようなことができます。
仕事では、ルーティン作業を見つけるたびにどのようにして仕組み化しようかと毎日考えていました。
実際、エクセルマクロを使って年間100時間以上の業務効率化をしました。
このように、私はこんがらがった状況を整理するのが好きなのです。
ここまで私のケースをもとに、面白い仕事とつまらない仕事について述べてきました。
もう一度まとめると以下です。
経験1|自分の実力や才能が足りないとき
経験2|職場での人間関係が構築できないとき
経験3|仕事が暇で面白くないとき
経験1|仕事ができる人と一緒にするとき
経験2|誰もやったことのない仕事をするとき
経験3|仕事の仕組み化・自動化するとき
つまらない仕事を楽しくするための3つのポイント・対策
ここまで、つまらない仕事と面白い仕事について違いをお伝えしていきました。
しかし、つまらない仕事と面白い仕事の違いだけ理解しても全く意味がありません。
なぜなら、違いが分かっても対策が分からなければ意味がないからです。
例えば、仕事でミスをしたとき原因を調べることがあります。
ただそもそも原因調査の目的は、次に同じミスをしないようにするために対策を打つためです。
そのため、つまらない仕事と面白い仕事の違いだけ理解しても全く意味がありません。
そこで、仕事を楽しいものにしていくためにはどのようにすれば対策について紹介していきます。
結論から言うと、つまらないと感じる理由に対してそれぞれ対策を打つことです。具体的には以下です。
No | つまらない理由 | 楽しくするための対策 |
1 | 自分の実力や才能が足りないとき | 勝てる分野のスキルを上げる |
2 | 職場での人間関係が構築できないとき | 評価をもらえるまで貢献する |
3 | 仕事が暇で面白くないとき | チャレンジできる自分になる |
それでは、楽しくするための対策について3つ詳しく述べていきます。
ポイント1|勝てる分野のスキルを上げる
仕事を面白くするためにやるべきことはスキルを習得することです。
なぜなら、仕事では自分自身の強みが必要だからです。
例えば、仕事で活躍している人の多くは、代用がきかない仕事をしています。
実際、〇〇ならAさんに聞くと暗黙的に決まっている職場は少なくありません。
これはまさにその職場でAさんが高いスキルで他者に負けないスキルを持っていることに他なりません。
このとき、職場で困っている人を助けることができるスキルほど効果があります。
例えば、パソコンスキルです。特にエクセルを使わない職場はほとんどありません。
そのため、エクセルを自由自在に使えるだけで職場で困っている人を助けることができるのです。
実際、私の知り合いは会社でエクセルマクロを活用し、仕事で年収を上げたり就活を成功させたりしました。
その人にしかできない仕事をやれるようになることが、つまらない仕事から脱却するための第一歩です。
仕事を面白くするためにやるべきことはスキルを習得することなのです。
ポイント2|評価をもらえるまで貢献する
スキル習得を始めたら、次は誰かの目に留まるまで貢献をし続けることです。
なぜなら、スキルがあっても気づいてもらえなければ意味がないからです。
例えば、職場での人間関係が構築できない人の多くは、あまり職場で貢献することを考えていません。
しかし、人と良い人間関係を構築するためには一に貢献、二に貢献です。
相手に貢献して始めて、こちらの話を聞いてもらえるようになるのです。
それを考えずに、「これもお願い」や「あれもお願い」としていたのでは、人間関係を構築できなくて当然です。
実際、あなたが何も行動しない人から仕事のお願いをされたら嫌な気持ちになるはずです。
それでは、どのようにすればいいのでしょうか。それはポイント1で紹介した自分のスキルを使って貢献するのです。
例えば私の場合であれば、まず最初にやったのはチームの中でエクセル作業で困っている人の仕事の話を聞くことでした。
そして、自分が貢献できそうなエクセル仕事があったので、それを自動化したのです。
それを皮切りに仕事で100時間の業務効率化を行い、社内パソコン講師として新人に教えることもしました。
また、このような経験をすることで上司の目に留まり海外案件の仕事を任されるようになりました。
このように、スキルを習得したらそれを活かして、周囲に貢献し認知してもらうことが大切なのです。
ポイント3|チャレンジできる自分になる
人に貢献していれば、周囲から依頼が来るようになります。そこまでくれば、周囲からの信頼だけでなく評価も上がります。
つまらない仕事であっても周囲と協力しながら、楽しく進めることができるようになります。
実際、私も新しいプロジェクトに参加したり会社外の人と出会ったりする機会が増え、楽しく仕事ができるチャンスが増えました。
また、周囲から信頼されるレベルになれば、新しい環境に移ることは決して難しいことではありません。
仮に、仕事が暇で面白くなかったとしても、スキルと実績に裏打ちされていれば、新しい環境に移ることも自信をもって進めることができる自分でいられます。
ここまで紹介した通り、以下の3つで進めていくことが大切です。
ポイント2|仕事ができる人と働く
ポイント3|チャレンジできる自分になる
100%楽しい仕事はない
上記でつまらない仕事を面白くする対策について紹介してきました。
このとき、注意したいことがあります。どれだけ対策しても100%面白い仕事を見つけるのは難しいことです。
なぜなら、仕事には面白い部分とつまらない部分があるからです。
例えば、プロスポーツ選手は多くの人が多くの人が憧れ、楽しそうに見える職業です。
スポーツ番組で特集されるような活躍をすれば、楽しいに違いないはずです。
しかし、現実には厳しい練習を行ったり、実力主義で突然職を失ったりする仕事です。
実際、私もエクセルマクロを書くのは好きですが、100%楽しいと感じているわけではありません。
マクロを作成するのは楽しいですが、メンテナンスに面白みを感じないのです。
ただ、メンテナンスは仕事を進める上で重要なので、気分は乗りませんが対応はします。
このように、仕事には楽しい部分とつまらない部分が同居しているものです。
そのため、100%楽しい仕事をしたいと考えているなら、そのような仕事はないと思ったほうがいいでしょう。
100%楽しいではなく相対的に楽しいかどうかで決める
私がお伝えしたいのは、仕事を100%楽しめるかどうかで考えないことです。
つまり楽しさだけで決めるのではなく、つまらない瞬間も含めて相対的に楽しい仕事を選択するのです。
例えば、私は自分で裁量を決めることができる仕事は楽しいです。
しかし、自分で裁量を決めるということは責任が増すことも意味しています。
実際、仕事で何かトラブルが起きたとき、上層部への説明をする必要があります。
このように、楽しい仕事であっても嫌な部分はどうしてもあるものです。
そのため、私がお伝えしたいのは、仕事を100%楽しめるかどうかで考えないことです。
そして、できるだけ仕事そのものにやりがいを見つけ、自分が情熱を持てる仕事を選択することです。
そうすることで、100%楽しい仕事ではないけれども相対的に楽しい仕事は選択できるはずです。
ただ、自分が情熱を持てるかどうかは、仕事の向き不向きを考慮する必要があります。
以下の記事で仕事の向き不向きに紹介しているので、合わせて読んでみてください
まとめ|仕事がつまらない理由を見極め、スキルアップや異動転職を考える
最後に、この記事で伝えたいことをまとめます。
[1] 他の人に負けないスキルを高める
[2] スキルを活用し周囲に貢献する
[3] 異動や転職にいつでもチャレンジできる自分になる
スキルが身についていない状態では、仕事がつまらないと感じるのは仕方のないことです。
なぜなら、人から信頼され協力して仕事を進めるにはお互いに信頼できる関係が必要だからです。
このとき、何かしらのスキルです。それは英語でもパソコンスキルでも構いません。
私の場合はエクセルマクロでした。そして、エクセルマクロのような自動化スキルは職場の誰も持っていなかったため、周囲に頼られる存在になれました。
周囲に頼られる存在になれれば、実績も後からついてきます。そうすれば、異動や転職にいつでもチャレンジできる自分になれます。
ぜひ、まずは行動してみてください。