パソコン初心者によくある悩みとして以下のことがあります。
「パソコンで仕事をしているとき、頭や身体、心に余裕のない」
「パソコン仕事にやたら時間がかかる」
上記のように感じるのと同時に、頭の中ではもっとカンタンに仕事を終わらす方法があるかもしれないと考えている人は多いです。
そこで、この記事では以下について紹介をしていきます。
・パソコン初心者が知っておきたいPC仕事の基本
・パソコン作業の苦手意識を克服する方法
社内でPC講師をしたり、セミナーでPC講座を開催したりした経験がある私が詳しく紹介していきます。
目次
パソコンに苦手意識を持つ原因|若者・大学生がPCに不慣れな理由
社会人として働いている人には、パソコンに苦手意識を持つ人は多いです。
また本人は気づいていないければ、周囲から「この人はパソコン使えないんだな」と思われるような操作をしている人も多いです。
実際、私も大企業で働いてきた経験から「パソコンが使えない新入社員や年配社員」をたくさん見てきました。
その特徴については、以下の記事でまとめています。
それでは、なぜPC操作が苦手になってしまうのでしょうか。
その理由について以下で紹介をしていきます。
若者や大学生がパソコン仕事に苦手意識をもつ理由|スマホによるPC離れ
若者や大学生がパソコン仕事が苦手になってしまう理由は、正しいパソコン操作を学んでこなかったからです。
とくに若い世代はスマホでのコミュニケーションが多く、PCで人と連絡を取ることに慣れていないのです。
実際、パソコン操作などは学校で学ぶものでもないため、会社に入ったときにPCを主に使う業務ばかりで苦手に感じてしまいます。
しかし、若い世代はPC操作を正しく学べば、すぐに苦手意識はなくなり慣れていくものです。
40代や年配の人がパソコン仕事に苦手意識をもつ理由
40代や年配の人でパソコン仕事が苦手になってしまう理由は、誤った型でパソコン操作をしてきたからです。
実際、私が勤務していた会社の50代社員は、パソコンでの入力作業を人差し指だけでやっていました。
私は「これでは仕事にならないのではないか」と思ったのですが、本人曰く「これが一番早い」と言っていました。
しかし、誤った型が体に染みつくと以下のような負のスパイラルに入ってしまいます。
→「仕事が遅くなる」
→「新しいことを覚える余裕がなくなる」
→「PCの苦手意識が消えない」
→「PCの操作が遅い」
残念ながら、間違った型が体に染みついて取れなくなってしまうと、矯正(きょうせい)には時間がかかります。
以下でPCの苦手意識を克服する方法を紹介していきます。
パソコンに苦手意識を持つ人の克服・解決方法
パソコンが苦手になる最大の原因は、パソコン操作が遅いことに起因します。
たとえば、「私ってパソコンが苦手かも」と感じる場面として以下があります。
2. 会社のフォルダのファイル検索にやたら時間がかかる
3. 他の社員に比べて、タイピング遅いし、ショートカットキーも知らない
上記の状況に陥ったとき、パソコンへの苦手意識を高めてしまいます。
そして、これらの全てがパソコン操作が遅いことに端を発しているのです。
1. 説明書などで出てきたパソコン用語がまったく分からない
パソコンに関する用語が出てきても、まったく分からないことがあります。
そのためウェブで調べるのにも時間がかかってしまい、知識がなかなか増えていきません。
一方で、パソコンが得意な人は分からないことがあってもすぐに調べて解決することができます。
ウェブで調べる方法を理解しているので、積もり積もって知識を高めていくわけです。
2. 会社のフォルダのファイル検索にやたら時間がかかる
PC操作が遅い人は、ファイル保管場所だけでなく操作方法に気を取れてしまいます。
一方でパソコンが得意な人は操作が早いので、ファイルをすぐに探し当てる。
3. 他の社員に比べて、タイピング遅いし、ショートカットキーも知らない
PC操作が遅い人は、タイピングが遅くショートカットキーも分からないので、プレゼン資料からメール作成まで時間がかかります。
一方で、パソコンが得意な人は操作が早く、資料作成が早いので、どんどん仕上げることができます。
パソコンへの苦手意識はパソコン操作の遅さに起因している
パソコンへの苦手意識は操作速度に起因しているのが多いのです。
しかしパソコンに一度苦手意識をもつと、負のスパイラルにはまってしまい、苦手意識がどんどん強まっていきます。
パソコンができる人になるには早さを鍛えるトレーニングをすべき
パソコンの苦手を克服し、「得意です」と言えるようになるためには、とにかくパソコン操作が早くすることです。
エクセルやワードなどの基本知識を身に付けることも重要ですが、ひとまずはPC操作に重きを置くことをお勧めします。
なぜならパソコン操作が遅いと、エクセルやワードの知識を調べるのに時間がかかるからです。
たとえばエクセル関数やワードの目次機能などの難しい機能を使えるようになりたいと考えるPC初心者は多いです。
しかしパソコン操作が早い人でも、エクセルやワードのテクニックを全て覚えているわけではありません。
その都度、ウェブで調べる人が大半です。
そのため、ウェブで調べる方法を含めたパソコン操作を早くする方が効果的です。
PC操作が早くなれば、ITリテラシーはぐんぐん伸びる
実際、パソコン操作が早くなれば、ネット情報を調べるスピードが早くなります。
そうすればエクセルやワードの情報を素早く入手できるようになります。
そして知識を高めていけば、少しずつITリテラシーも上がっていくのです。
それでは、以下でパソコン操作を早くする具体的な方法について紹介していきます。
パソコン操作の早さを鍛える5つの練習&操作テクニック
2. ショートカットキー
3. パソコンを効率化するテクニックの習得
4. パソコン仕事をするときの姿勢
5. ウェブでの調査
パソコンを上手に使いこなすためには、以下の練習を行います。
基本操作1. タッチタイピング(ブラインドタッチ)
タッチタイピングとは、キーボードを見ずにタイプすることです。(以前はブラインドタッチと呼ばれていました。)
なぜタッチタイピングを練習するかと言うと、パソコンの基本はキーボードを使って文字を書く事だからです。
たとえば、「メールを書く」、「ワードで文章を作る」、「パワポでスライドを作る」というあらゆる作業で、パソコンのキーボードを使います。
したがってタイピング速度が早ければ、すべてのパソコン仕事が早くなります。
そのため、パソコンが苦手な人はとにもかくにもタッチタイピングの練習をすることをおすすめします。
タッチタイピングで意識すべきことがいくつかあります。
・「ホームポジション」でキーボード操作すること
・「自己流で好きな指でキーをタッチしないこと」
タイピングについては、以下の記事で詳しく解説しています。
ぜひ合わせて読んでみてください。
タイピングの習得方法は、こちらの無料動画で学ぶのもおすすめします。
基本操作2. ショートカットキー
ショートカットキーとは、マウスを使わずキーボードでパソコン操作をすることを言います。
なぜショートカットキーを覚えるのが大切かというと、マウス操作ではパソコン操作が遅くなるからです。
たとえば、ショートカットキーを使いこなせる人とそうではない人では、作業の早さが数倍変わります。
実際、外資系企業では、マウスを禁止している企業もあります。
私のまわりでもパソコン仕事が早い人は、ショートカットキーを当然のように使いこなします。
逆にショートカットキーを使いこなせない人は、マウスでカチカチ作業をしていて、作業速度が遅いのです。
しかし、「ショートカットキーを少し知っているくらいで、パソコンが得意になるなんては思えない」と思う日とも多いはずです。
実際にそのとおりで、ショートカットキーを「少し」「知っている」くらいでは、 大した成果にはつながりません。
「身体が勝手にショートカットキー操作をしてしまう」レベルを目指す
ショートカットキーは少し知っているレベルではダメで、一定数のショートカットキーを身体が勝手にショートカットキー操作するレベルになる必要があります。
これは英語を考えてみると分かりやすいです。
たとえば英語でも文法や単語をいくら知っていても、英語を仕事で使えるワケではありません。
英語を使えるようになるには、自然に口から英語が出てくるまでトレーニングが必要です。
この「身体が勝手に操作を行う」レベルになるには、1ヵ月はトレーニングをする必要があります。
ショートカットキーについては別の記事でまとめています。
詳しくはそちらを活用して学習してみてください。
またエクセル仕事が多い人は、以下のショートカットキーを学ぶのもお勧めです。
基本操作3. パソコンを効率化するテクニックの習得
パソコン作業には効率化のテクニックが数多く存在します。
たとえばファイル検索です。多くの方は目的のファイルを探すのに苦労しています。
苦労する原因の一つに、ファイルを探しづらい設定にしていることがあります。
実際、パソコン上級者はよく使うフォルダに一瞬で移動できるように工夫しています。
他にもフォルダやファイルの名称を変更して、見分けがつくように設定しています。
実際に、私がファイルを探す時間を早くするためにやっていることを紹介します。
具体的なやり方(マニュアル)も含めて解説しています。
他にもフォルダやファイル名称の先頭を半角英数字にするテクニックも使っています。
このように、上級者はマウスなしでフォルダやファイルを選択できるようなワザを駆使しているのです。
以下でマウスを使わないで仕事を進めるテクニックを紹介しています。ぜひ合わせて読んでみてください。
基本操作4. パソコン仕事をするときの姿勢
パソコンが得意な人は、仕事をしているときの姿勢がキレイです。
なぜなら姿勢がいいと疲れがたまりづらいからです。
意識していい姿勢を保っているのです。
たとえば、パソコンをしているときの姿勢が悪い人は、体の疲れが蓄積して、仕事への集中力を欠いてしまいます。
パソコン仕事をしている人の多くは、肩こりや眼精疲労に悩まされがちです。
実は、私はパソコン仕事を始めたころ、姿勢が悪かったので、パソコンに顔を近づけていました。
そのせいで、眼精疲労がひどくなってしまいました。
そこで、正しい姿勢を意識するようにした結果、完全ではありませんがラクになりました。
また私の知り合いは、姿勢が悪くて毎週のように整骨院に行っていました。
しかし、姿勢に気をつけるようにしてから、症状が軽減して、月1回程度にまで通院頻度が減ったと嬉しそうに話をしていました。
このように姿勢を気をつけることで、パソコン操作に集中できるようになります。
基本操作5. ウェブでの調査
調査する習慣をつけることが、PC苦手を克服するための第一歩です。
なぜなら自分で調べないと、知識が増えないからです。
たとえば、人に聞いた話より自分で手を動かして調べたことの方が覚えがいいです。
実際、私がGoogleで調べるのですが、以下のように調べます。
・「エクセル 行 削除」で検索する
・検索順位が高いものクリックし、上から1,2コ見る
・それでも分からなければ、検索キーワードを変更する
Google検索の上位は評価が良い情報が含まれていることが多いです。
わからないことがあれば、まずはウェブを利用するのが鉄則です。
ウェブで検索するときは、以下の動画で紹介しているようにGoogleクロームのショートカットキーを活用するのがおすすめです。
パパっと検索できるので、調査の効率化が上がります。
以下の動画をご覧いただくと、ブラウザを上手に活用できるようになるかと思います。
基本操作のまとめ
基本操作1|タッチタイピング(ブラインドタッチ)
基本操作2|ショートカットキー
基本操作3|パソコンを効率化するテクニックの習得
基本操作4|パソコン仕事をするときの姿勢
基本操作5|ウェブでの調査
これらをマスターすれば、パソコン苦手は克服できるはずです。
パソコン作業を早くこなせるようになりたいなら
基本操作は既に紹介しましたが、パソコン作業を早くこなすためのテクニックは数多く存在します。
よく使うアプリをショートカットキーで起動したり、プログラミングを使ってルーティン作業を自動化したりする方法です。
詳しくは以下で紹介しています。
またエクセル仕事に言えば、ツールを使って作業を早くすることができます。
以下でツールをダウンロードしたり、解説をご覧いただいたりできます。
パソコン初心者を脱却するために知っておきたいこと|PC選び方や本・エクセル学習について
「パソコン苦手」という初心者を脱却して、さらにレベルアップしていくための方法について紹介していきます。
パソコン初心者がエクセルを学習するなら
パソコン初心者がエクセルなどのスキルを高めていきたいなら、こちらの記事をおすすめします。
パソコン初心者に読んでほしい本
パソコン初心者が選ぶべきPCや周辺機器(マウスやキーボード)
現在、私が使っているPCを載せておきます。使い勝手はかなり良いので、おすすめです。
使っているPCは「Lenovo thinkpad x1 yoga2018」です。
キーボードは以下です。
マウスは以下です。
パソコンスキルの資格は要らない
MOS(Microsoft office specialist)と呼ばれるパソコンスキルの検定試験があります。
この資格はあれば役立つことがあるかもしれませんが、必ずしも必要ではありません。
なぜなら、資格があったとしても、実務でPCが使えることを保証するものではないからです。
たとえば車の免許を持っていても、運転が上手いとは限りません。
実際、TOEICテストのスコアは求人要項に含まれることがありますがMOSが求められることはめったにありません。
資格について以下の記事で詳しく紹介していますので、そちらをご覧ください。
パソコンスキルの全体概要
パソコンスキルを高めていくにあたって、全体概要を掴んでおきたい人は以下をおすすめします。
最初から得意な人はいない!基本を練習するのみ
ここまでパソコン初心者が苦手を克服するための方法をを紹介してきました。
5つのトレーニングを継続することで、少しずつスキルアップしていきます。
しかし、一方で「自分が継続できるか不安」や「正しい方法で勉強できるか分からない」という悩みを耳にすることも多いです。
この悩みへの回答は以下です。
「間違えながらでもいいから一ヶ月間練習をしよう」ということです。
なぜなら新しいことを覚えるのには時間がかかるからです。
たとえば自転車でも補助輪なしで運転できるようになるまでには練習が必要です。
何度も転倒しながら、補助輪なしのバランス感覚を体で覚えていくものです。
これはパソコンスキルも同じです。実際、私も効率的なPC操作を身体で覚えていきました。
そして、少しずつPC作業を早くこなしていけるようになっていったのです。
以下でタイピングやショートカットキーを学んで仕事を効率化した人のインタビュー記事を載せています。
インタビューに応じていただいた人もトレーニングをした結果、無意識でショートカットキーを使えるようになりました。
しかし、たった一日練習してすぐにできるようになったわけではありません。
当然、この記事の動画を見ただけで、明日から突然実務で使えるレベルになるものではないのです。
パソコンスキルを無料動画講座で学ぶ
自己流で習得を目指すよりも、プロのやり方を学ぶ方が習得が早い人は多いです。
特にタイピングやショートカットキーを使いこなせるようになると、仕事を早くこなせるようになります。
少しずつマウスを使わずに作業できるようになり、ある日同僚から「ショートカットキー操作でプレゼンをしていたとき、今の作業どうやったの?」と質問されるようになっていくはずです。
正しい手順で学べば、近いうちにそのような質問をもらうことも出てきます。
一朝一夕で身につくものではないので、継続して学びたい人にはこちらの無料動画講座をおすすめします。